現代は、とにかく速さを重視する社会です。
それは、ビジネスシーンに置いても明らかですし、私自身も、
スピードと効率は常に意識しているのも事実です。
ところがこのような速さを信仰することがやがて人生そのものにも及ぶようになると
自体はかなり深刻です。
なぜならば、速さが絶対の価値になってしまうと、
いつの間にか人生さえも生き急ぐようになってしまうからです。
これは明らかに倒錯した意識です。
速さを得られることに快楽を感じてますます速さを求めて生き急ぐようになる
これでは、「言葉」を通じて「考えること」を放棄し、
本を読むことで「人生をより豊かにしたい」という目的の真逆になってしまいます。
本書で驚くのは、速読本なのに、
「本を速く読むというハウツーが全く登場しない」ということです。
私もそうでしたが、多くの人が悩みます。
「どうしたら、もっと速く本を読むことが出来るのだろう?」と。
冒頭から、著者は否定します。
「本を速く読む」ことを目的にして本の読み方を勉強しても何にもならない。と。
そこで、提唱されるのが、7つの「整読」というコンセプトです。
古典的名著から、今書店で平積みになっているあの本!まで、
手書きのA4一枚にまとめられています。
この手書き図解で思い出したのが、
色鮮やかな板書やダイヤグラムなどを駆使しながら、
見事に解答を導き出していた予備校講師のプリントです。
内容一致問題から空所補充などのあらゆる問題に、
「こんな、鮮やかな解法があるのか!」と、
受験時代の当時、妙に納得したのを思い出してしまいました。
PS
前作とセットで読むと、紙一枚でまとめる技法の真髄がより理解できると思います。