必殺シリーズ第29弾「必殺剣劇人」もいよいよDVDで登場です。
全8回と話数が少ないのでこれまでと同じBOX形態にはならないかもと心配でしたが杞憂に終りましたね。値段もかなりリーズナブルでキングレコードさんの企業努力に感謝します。2002年の仕置人から始まった必殺DVDシリーズも剣劇人まで来たかと思うと感慨深いものがあります。(まだ「仕事人・激突!」が残ってますが…)
作品内容は前作「必殺仕事人V・風雲竜虎編」の最終話で江戸城の御金蔵を破ったあの三人のお話となります。一万両を手にし、悠々自適に暮らす三人の前に一人の娘が現れ…と当時の人気映画「スリーメン&ベイビー」を下敷きに、今までの必殺シリーズが敢えて避けていた勧善懲悪痛快娯楽時代劇を目指したものです。 15年という長い年月で様々な試行錯誤を重ね、その時代の風刺や時流を殺し屋達のハードな世界と絡ませ最も時代劇らしくない時代劇だった必殺シリーズのラスト(あくまで1987年当時は)を飾る作品が必殺史上最も時代劇らしい作品とは、なんとも一筋縄ではいかない必殺シリーズらしいじゃありませんか。
初期のハード路線で視聴者を唸らせ、後期のマイルド路線で女性ファンを取り込み、様式美による「殺し技ショー」の頂点を極め、まるで一夜の「夢ん中」にいるような気持ちにさせてくれた、私たちの憂き世の気晴らしだった必殺シリーズのたどり着いた一つの結末がここにあります。
三人の父ちゃん達と中村主水による伝説の最終回の後には必殺スペシャル「大老殺し」を観るのもオススメです。