300語程度の英文が全25題。中堅以下の私大の入試問題を中心に構成されている。
英文のレベルは高校の教科書程度。センター試験より若干易しめの問題が中心となっている。
高校に入学したばかりの人にはやや難易度が高いため、高校での勉強がある程度定着した人が、センター試験レベルへの橋渡しとして使うとちょうどいいだろう。
旺文社のシリーズ本にもかかわらず、訳と解答と気持ちだけの解説で終わらせず、1題に対して8ページにわたる解説がある。問題は解説と切り離して別冊にできる。問題冊子は全64ページで開設は全224ページの編集である。
最も高く評価できる点は、すべての英文にSVOCが書かれ、構文解析がされていることである。高校の授業では、出席番号順に生徒に和訳させて終わる授業や、適当に文法事項を説明して終わる授業が多いため、多くの高校生は構文解析をするのが苦手である。予備校で当たり前のように行われている授業は、高校では宿題のチェックに追われてできないのであろう。予備校の授業を受けたことのない高校初級レベルの生徒は、これを読めば英文への接し方が変わるかもしれない。
また、構文解析と和訳のみで終わらせず、文章に出てくる高校レベルの英文法を説明し、補充問題を数問用意してある。
非常によくできた問題集なのだが、最初に掲載されている文章である「演習問題1」が明らかに他と比べて難しすぎるところが突っ込みどころ。2002年の駒澤大学の問題を採用しているのだが、高校生があまり触れないことを主題としているため、この本のレベルの高校生がまともに読むのは難しい。センターレベルへの橋渡しとしてこの本を利用しようと考える人は、演習問題1に惑わされないようにしてほしい。