STEP1と同様に文法毎に細かく分類された例文を80回音読するという英語学習本です。
タイトルに「英文法」とありますが、いわゆる英文法の本ではなく、文法を意識した例文を覚えるための本です。
本書は文法的には単純ですが、TOEICの勉強だけでは気がつかない表現が満載です。
例えば、
Is Bill on the ball ? (ビルは頭がきれるのですか?)
She doesn't wear any makeup. (彼女はすっぴんなんです。)
Do you click with her ? (あなたは彼女と気が合うのですか?)
このような例文が多くあり、飽きさせません。
しかし、不親切なところが多くて初心者には勧め難いものになっています。
例えば、
Do you have a complete physical every year ? (あなたは毎年人間ドッグに入るのですか。)
この文のphysicalはphysical examinationの省略だと言うことを本書は説明していません。
physicalは形容詞なのにaが付いているので、英語知識があれば何らかの省略だと気がつくかもしれませんが、
初心者にはかなり分かり難いのではないでしょうか?
There are two spas in that big building. (あの大きなビルにエステが二軒あります。)
本書にはspa = エステ、としか書かれていません。
この例文ではそれでいいと思いますが、「温泉、保養地」という意味の方が一般的だと思います。
全体的に単語の説明が不親切だと思います。
しかし、ある程度英語力があれば、自分で調べることができます。
本書で最も不親切に感じたのは、読み方の説明が極めていい加減ということです。
例えば、1トラックに10の例文があったとすると、二つの読み方があると思われます。
しかし、本書には明記されていません。
(1)例文1,2,3,・・・,9,10のように1トラックを周回する読み方。
周回数を数えればいいので、80回数えるだけで良い。正の字で何とか数えられる。
その代わり、一文読む毎に思い浮かべた例文の情景を切り替える必要があるので、非常に疲れる。
(2)例文1を80回、例文2を80回・・・例文9を80回、例文10を80回のように一文を連続して80回読む方法。
同じ例文を繰り返し読むので、情景を思い浮かべやすいし、速く読める。
その代わり、800回数える必要があるので、数取器が必須になる。
私の場合、(1)の方法で3/4ほど読んでしまったのですが、(2)の方法に切り替えると学習のペースが格段に上がって驚きました。
私の場合、1.5倍程度速くなりました。
良い本ですが、初心者に勧め難い内容になっているのが、惜しいと思います。