TOEIC730点を越えてから英会話の勉強を始めたのですが、なかなかうまく行かずについに本書にたどり着きました。
500種類以上の例文をそれぞれ80回音読すると言う大変な勉強方法ですが、暗記するのは一部だけでよいことになっています。
例文は文法毎に非常に細かく分類されており、文法を意識して音読することができます。
文法的には簡単なのですが、実践的な単語・熟語が多く使われており、また例文の不自然さも少ないと思いました。
You have a lake-view condo. あなたは湖が見える分譲マンションをお持ちなんですね。
This car's a lemon. この車は欠陥品です。
She thinks fast. 彼女は頭の回転が速い。
このようにTOEICの勉強だけしていると気がつかない表現が満載です。
本書の例文は上述のように印刷された英語なのにあえて省略形で印刷されています。
省略形で印刷された例文を見たとき、違和感を感じましたが、違和感を感じている時点で聞き取りにくいのも当然ですね。
本書のおかげで省略形の英語に慣れることができました。
このように良書なのですが、初心者には勧め難いところがあります。
それは著者の極論が多いことです。
本書の単語の説明に以下のような極論的説明があります。
secretary = OL
towers = デスクトップPC
designer coat = 高級なコート
これらは状況によっては確かに上のような意味になりますが、異なる意味になることも多いので初心者が混乱するのではないでしょうか。
本書の極論の最たるものはa,anとtheの使い分けの説明です。
「theは話している場面で一人、一つしかないときに使い、a,anは二人、二つ、二台、二冊以上のときに使うという、(他の英文法書には)この「2」という解説がない。」
a/anの基本的な意味は「2つ以上あるものの中の一つ」ですし、someやanyのような意味で使われることもありますので、確かに間違いではないのですけど、この説明だと初心者がパニックになるのではないでしょうか?
このように極論はありますが、ある程度英語の知識があれば、回避できることばかりですので、本書の価値は揺るぎません。
しかし、初心者には勧め難いと感じます。