心臓外科というと,心臓移植に代表される先端医療のように思いがちだが,実際にはまだ50年足らずの歴史しかないという。導入は著者のインターン時代の話から。日本における心臓外科のパイオニア・榊原仟氏との出会い,心臓外科草創期の試行錯誤,思い出深い手術のことなどが描かれているが,これが心臓外科という分野を身近に感じさせ,不思議と興味をそそる。
前述した内容に加え,臓器としての働きや構造,術後の管理,再手術の可能性,生活管理から心臓移植まで広範に取り上げられ,しかも簡潔で読みやすい。専門用語には随時,注釈を付けてある。今後,どんな名医が登場するのか予告されていないが,楽しみなシリーズになりそう。 (ブックレビュー社)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
心臓手術のわかりやすさ,
By ろんめる (神戸市垂水区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 心臓の手術がよくわかる本―「手術をしましょう」といわれたら… (名医登場シリーズ) (単行本)
心臓病にかかった方、手術の可能性を考えなければならなくなった方、その他心臓手術の簡単な概観を知りたい方に、打ってつけの書物であると思う。著者自身、心臓外科の大家であり、現在、日本臓器移植ネットワークの理事として、活躍されており、本の叙述は簡便である(まるでインフォームド・コンセント)ことが感じれた。感謝
5つ星のうち 4.0
「手術しましょう」と言われた人には、まず本書を勧めます,
By
レビュー対象商品: 心臓の手術がよくわかる本―「手術をしましょう」といわれたら… (名医登場シリーズ) (単行本)
心臓病全般ではなく、心臓外科(手術)に絞って著された一般向けの書は案外見当たらない。私が初めて心臓手術を受けたときは適当な書がなく、医学書に当たったものだ。 本書がもっと早く出ていればという思いである。とはいえ、日進月歩の心臓外科の世界、 10年前の著書だから新しい情報を網羅しているとは言えないが、心臓外科についての 基本的な知識は十分に得られる。分量もさほどなく、難解な心臓手術の基礎知識を 平易な言葉で記述してくれているので、思わぬ手術の可能性にとまどっている患者に とっては不安を取り除くことに大いに貢献してくれる良書であると思う。 著者は心臓外科の世界では先駆的な役割を果たしてきた東京女子医大で、黎明期より メスを取ってきた1936年生まれの医師。自らも歩んできた日本の心臓外科の歴史に ついてから始まり、手術適応の心臓疾患の数々、それらにどのような手術が実施される のか、医師との関わり方、患者の心構え、術後の管理、これからの心臓外科の課題など、 多岐に渡って分かりやすく説いている。平成九年(1997年)から認められた心臓移植に ついても一章を設けて論じており、その仕組みや手順が良く理解できる。
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