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31 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
常にbook keepingをし続けること,
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レビュー対象商品: 心脳問題―「脳の世紀」を生き抜く (単行本)
日本の「知のデフレ」現象はもはや来るところまで来た感じだ。電車の中で化粧をすると前頭葉がダメになっているとか、ドリルを やると前頭葉が活性化するうんぬんの「前頭葉産業」を通して 脳科学が知のデフレを加速していることには心が痛む。 そんな中で、著者たちの試みは、現在のいわゆる脳科学の知を、 哲学、思想を中心とした従来の知の成果と関連づけ、位置づけようと
20 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
今年の目玉商品,
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レビュー対象商品: 心脳問題―「脳の世紀」を生き抜く (単行本)
脳がわかれば、「全てが説明できる」とする最近の脳科学者達の発言に興味があったり、また、疑問を持った人なら、この本は十分な内容だし、多くの人が楽しめると思う。私は、『第三章 心脳問題の核心』で書かれているカントのアンチノミーに注目している。ドイツの哲学者カントの著作は、難しくてわからないのだが、アンチノミー(二律背反)を中心課題として説明されているので、私にもわかりやすい。なるほど、アンチノミーとジレンマは、そうだったのかー。と、感心しました。 『哲学の劇場』を主催する二人が書いた今年の目玉商品、と思いました。本の海を渡ってきた彼らが放つ衝撃の一冊かもしれません。書き慣れ、読み慣れているだけに、読者はつまづくことなくさらりと読める。しかし、内容は海の底よりも深い。読まずに後悔するより、読んでから航海した方が、失敗は少なくなるのは誰でもわかっていることなのですが、今後、著者達がどこへ向かうのか大変楽しみです。 Tarosa
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
心脳問題のない世界はすばらしい世界?,
By autodidact-22 (Tokyo) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 心脳問題―「脳の世紀」を生き抜く (単行本)
心脳問題をあらゆる角度から考えその本質を浮きぼりにしようとする試み。冒頭で脳科学と私の心との奇妙な関係をわかりやすく提示し、それを脳心因果説、脳還元主義という2つ考え方に整理した後唯物論、唯心論などの4つの代表的立場に接続させていきます。問題をさらに一般化していき、心脳問題の本質を人間はモノに還元できるか?、科学的記述とは世界の何を記述するか?に絞り込みます。そしてその問題設定自体からは心脳問題の直接的解決は不可能であることを示し、さらに心脳問題は原理的には解消されるはずが、何度も我々の前に出現するのはなぜかという一段上のレベルに移行します。そして心脳問題の出現する原因はなにか、を社会的文脈の視点から見直していきます。そこでは現代社会の構造変化の実態と、それが脳科学と密接に関連している、ということがあらわにされ、冒頭の問の答えが示されます。 と非常におおざっぱに書きましたが、個人的に心脳問題を通して科学と社会の関係が見事に明らかにされていることが特に印象的でした。いままでもうひとつ社会学的な見方には興味が持てずにいましたが、ニューサムの非常に印象的な錯誤の実験を導入としてはじまる一連の見事な議論のおかげで、狭い理学的思考をしてしまう人間にも、思考レベルの飛躍としての社会という文脈の重要性がとてもよく理解できました。物事を多角的に見ることの重要性、というより本来はそのようにしか見ることができないのだ、というのが筆者たちの主張の一つであると思われました。 ギルバート・ライル、カント、大森荘蔵、池田清彦、フランシス・フクヤマ、アンリ・ベルグソンなどが方々で引用されその主張が議論されており、彼ら自体にもおおいに興味をそそられますが、なんと巻末には約70ページわたる参考図書の紹介があり、勉強の準備は万端です!
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