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哲学、思想を中心とした従来の知の成果と関連づけ、位置づけようと
した点において高く評価できる。特に、カントのアンチノミーを
巡る議論は秀逸。
歴史を忘れる者は、必ずしっぺ返しを食う。知的にはスカの
現代だが、著者たちのようにbook keeping(参照し、位置づけること)
の作業を続けることで、必ず展望は開けるだろう。
私は、『第三章 心脳問題の核心』で書かれているカントのアンチノミーに注目している。ドイツの哲学者カントの著作は、難しくてわからないのだが、アンチノミー(二律背反)を中心課題として説明されているので、私にもわかりやすい。なるほど、アンチノミーとジレンマは、そうだったのかー。と、感心しました。
『哲学の劇場』を主催する二人が書いた今年の目玉商品、と思いました。本の海を渡ってきた彼らが放つ衝撃の一冊かもしれません。書き慣れ、読み慣れているだけに、読者はつまづくことなくさらりと読める。しかし、内容は海の底よりも深い。読まずに後悔するより、読んでから航海した方が、失敗は少なくなるのは誰でもわかっていることなのですが、今後、著者達がどこへ向かうのか大変楽しみです。
Tarosa
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