最近の興味深い一連の多面的な研究を用いてザルツマンがとくに強調しているのは、顧客の意思決定に関する記憶、隠喩、物語性の重要さ、そしてこうした発見をマーケティング担当者が利用する方法だ。彼が提唱する調査方法の規模や複雑さを心配するマーケティング担当者も、少数の顧客サンプルに創造的なインタビューを行うことによってターゲットとする市場で共有されている価値観を見いだすための効率的な手法に関する説明を読めば、安心するだろう。説明では、大きなビジョンと実践的な応用が常にペアになっている。またザルツマンは、市場の考えをうまく測定できるかどうかは、創造的な調査の開発と、集められた情報についての質の高い考察ができるかどうかにかかっていると、やや抽象的に注意を促している。さらに、製品の販促活動の枠組みを決めるにあたっては、その製品の機能と消費者に対する感情的なアピールについて、生き生きと伝えることが重要であるとも指摘している。
ザルツマンの、鋭敏で実践的な分析と豊富な成功例は、競争の厳しい市場に直面している人、さらにはより限定的なマーケティングアプローチを再考している人にとって、実に魅力的だろう。
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なお、たまたま以下の2つを読んでいたのですが、本書を理解するのに
とても役立ちました。あわせて読むことをおすすめします。
1.「ブランド戦略シナリオ~コンテクスト・ブランディング~」
阿久津著の本で、「メタファー」「コンセンサス・マップ」などの概念は、本書と通じるものがあります。
2.「BRAIN VALLEY」
瀬名秀明のSF小説ですが、脳科学や神経生理学や薬学等に関する専門的な
知識を元に書かれた本。脳の構造や各部の役割、シナプスやレセプターの
働きなどがよくわかります。
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