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心理療法とスピリチュアリティ
 
 

心理療法とスピリチュアリティ [単行本]

石川 勇一
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商品の説明

内容紹介

多様な心理療法が混在する日本において、臨床心理学はスピリチュアリティをオカルトとして忌避し続けてきた。一方で、スピリチュアルな手法を求めるクライエントは多く、臨床家はこれにどのように対応するべきなのだろうか。本書は、現在広範な領域で注目されているスピリチュアリティと心理療法の関連を扱った初めての研究書である。

内容(「BOOK」データベースより)

アカデミックな心理療法はスピリチュアリティといかに向き合うべきか。臨床現場でぶつかりつつも目を背けあってきた両者を統合する。

登録情報

  • 単行本: 310ページ
  • 出版社: 勁草書房 (2011/2/21)
  • ISBN-10: 4326298987
  • ISBN-13: 978-4326298983
  • 発売日: 2011/2/21
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 真摯な思索と探究の証, 2011/9/11
レビュー対象商品: 心理療法とスピリチュアリティ (単行本)
本書は、現在、相模女子大学の人間社会学部人間心理学科の教授として教鞭をとっている石川 勇一氏がこれまでに発表してきた論文を編纂したものである。臨床と研究という二つの実践に取り組みながら、長年に渡り真摯な思索と探究を続けてきた痕跡がその隅々から香ってくる力作といえるだろう。
臨床の現場に於いて人間が出遭うとき、そこにはしばしば治療者の「想定」に収まらない現象が生まれることになる。臨床家の責務とは、そうした状況において、自己の想定や前提に合致しないものに対する受容と探究の姿勢を維持することであるといえる。その意味では、臨床家とは、実践の現場に生起する斬新なものに驚かされ、惑わされ、そして、インスパイアされ続けることを宿命としているのだといえるだろう(石川氏は、「心理療法は現象学的でなければならない」(p. 293)と主張するが、それは、とりもなおさず、現場が自己にもたらす体験を、あらかじめ用意した理論にもとづいて都合よく整理することを拒絶して、体験そのものに自己を開示し続けていくことが重要であることを信条とする石川氏の姿勢を示すことばであろう)。
石川氏の思索を特徴づけている真摯な姿勢とは、そうした臨床家としての責務に正直であることだと思う。それゆえに、「心に対する一面的な見方から発しており、心の実際に比べてあまりにも矮小な視野しかもっていない」(p. 297)諸々のアプローチを超克するより統合的な枠組みを希求し続けることができるのだろう。
こうした取り組みの中で、石川氏が、「心理療法」と「スピリチュアリティ」という、一般的には異なるものとして別けられてきた二領域を横断する視座を確立するための探究に衝き動かされてきたのは、至極当然のことだといえる。臨床の現場には、それらのうちのどちらかではなく、その両方を包含することをとおしてしか扱うことのできないリアリティが出現するからである。
本書には、こうした問題意識にもとづいて、石川氏が――臨床家として、そして、修行者として――実際に実践・探究してきた諸々の方法論(例:心理療法・思考場療法・臨床動作法・瞑想等)の叡智が整理されており、また、それが21世紀を生きるわれわれ日本人にとり、どのような意味をもつのかということが丹念に論じられている。とりわけ、第7章「日本の心理療法とスピリチュアリティ」は、日本人としての感性に根差した心理臨床とスピリチュアリティの接点について興味をもつ読者には啓発をあたえることだろう。
個人的にとりわけ興味深く読んだのは、第9章で呈示される「スピリット・センタード・セラピー」という発想である。これは、心理臨床におけるセラピーとクライアントのやりとりのなかに立ち上がる高次のリアリティの働きを注視して、それを機軸として治癒と変容に取り組むことの重要性をとらえた概念であるが、これは、心理療法だけではなく、汎く生きるということそのものに当てはまる普遍的な洞察であると思う。
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5つ星のうち 1.0 「心理療法」と「スピリチュアリティ」統合すれば益々精神分析はだめになる, 2011/3/14
By 
Gori "the 11" (東京都) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 心理療法とスピリチュアリティ (単行本)
著者は心理学を学んだ臨床心理士。精神科医ではない。

本の帯に
「オカルトとして忌避する臨床家。求めるクライエント」とある。
著者はこのスピリチュアリティと(アカディミックな)心理療法を統合することが必要だとする。

(アカディミックな)心理療法とわざわざ断るということは、
(アカディミックでない)心理療法を行う者もいるわけで、
臨床家を標榜しながらもあまりにレベルの低すぎる者に対しての警告もきちんと行なっており、
そのあたりは本書の評価できるところである。

ただし前提として間違っているのは、
前述した「(アカディミックな)心理療法とスピリチュアリティを統合」 することである。
それぞれは別のもので、スピリチュアリティは宗教としてあり、占いとしてあり、
人生相談としてあり、
心理療法は精神分析としてあれば良いのではないか。
もともと、違うものを統合しようというのには無理がある。

欧米で精神分析が流行り、日本では流行らなかったのは、
日本には精神分析を高額の費用を使って受けようという
富裕層がいなかった事が大きな理由の一つである。
欧米の富裕層は寝椅子に座り暇にあかせて精神分析を受けることがステータスだったのである。
だからこそ、往時の映画などを見ると、大西洋を渡る豪華客船に精神分析医が同乗したりしている。

日本ではこの臨床心理と精神分析が同一視(混同)されることもあり、
それではイカンとユング学派の 河合隼雄氏などが、
臨床心理士の資格化に政治的手腕を発揮したのである。
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