個人的には、久しぶりにエキサイティングな本である。
なぜなら、本書はいわば
「心理学懐疑主義派の心理学者が書いた心理学本ガイド」
(というと著者たちは怒るだろうか)
という一筋縄ではいかないガイド本だからである。
これから大学で心理学を学ぼうとしている高校生や、
熟慮が間に合わずに心理学を専攻してしまった学生は、
まず、次に示す、この本のコラムを読むべきである。括弧内は私見である。
・心理学でメシが食えるのか(メシは食えるが意外と地味な仕事が多いことに気づくだろう)
(学校カウンセラーは週に何度かしか学校を訪れないので「生徒に人気の」
とは、なりにくい)
・心理学は文系か理系か(精神分析を教えてくれる学校があるかどうかは自分で調べたほうがいい)
・「エセ心理学本」にだまされるな(実名は上げていないが、あなたなら、たちどころに何人かの著者の顔が浮かぶだろう)
(しかしこんなところでも河合隼雄先生には気を使わねばならず、中井久夫先生は誰もがまともだと
認めているので触れなくともよい。というのは笑えます)
私は心理学には何の資格もないただの濫読者であるだけだが、
本書で推薦している本の、公平性・妥当性には実に頭が下がります。