たとえば、男が強引に売りつけてしまった日の翌日に少年たちが店の前を素通りするというシーンからは、時間をかけて築いた信頼関係、顧客満足が一瞬にして壊れることや、押しつけよりも「自由度のある提案」が受け入れられやすいという心理などを解説している。
また、男の店の隣にはライバル店も出現。ネーミングや看板広告、セールストーク、口コミなどによる競争も繰り広げられ、各シーンがひも解かれる。最後に男はブランド戦略にまで踏み込むという筋書きである。
余分なものが削ぎ落とされた物語は印象深く、現実のより複雑なシーンを読み解く際の力になる。解説には事例も交えてあり、身の回りの企業やお店がどんな心理テクニックを使っているかが知れるのも興味深い。
もう一歩深い知識が欲しい場合は心理学、マーケティングの各テキストが必要になるが、本書にはそのエッセンスが絶妙なバランスで取り込まれており、顧客心理から遠ざかっていないかを検証する良きツールになる。販売不振に悩む人にはおすすめだ。(棚上 勉)
登録情報
|
1時間の車の移動中で完読できるほど、読みやすくて
わかりやすいです。
これは、販売心理の教科書として1冊あるといいと思いました。
ただし、具体的な他社の事例などはないです。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|