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掲載されている問題は、論理学や哲学における伝統的な問題から、非常に身近な問題まで、多岐にわたる。101問ということで、問題数が不足しているということはないだろう。
1つ1つの問題も非常に面白く、ついつい人に話したくなるようなものも多い。本書では心理、つまり論理ではなく心に焦点をあてた問題が多く、その点が前2冊とは異なるところであろう。
ただ、問題自体は面白いのだが、いくつか解説で理解できないものが存在した。また、解説で意図的にパラドックスを狙っているためか、一読しただけでは理解できない文章も存在した(理解できないほうが、論理的に正しい文章)。理解できなくても考え込まず、先に進む必要があるだろう。
また、1つ1つの問題は非常に考えさせられるモノであるため、気軽に読めるという代物でもない。頭の体操にはなるが、息抜きに読むと逆に疲れてしまうかもしれない。
それでも、これだけ多くの問題に接することができるのは非常に価値があると思う。
机上の空論ではなく、日常生活でも役立つ問題も多く、論理思考能力を養うことができる1冊であろう。
私が通っていた大学では論理学の単位を数学の単位として数えてくれた。私は数学がめっぽう苦手なので初級の論理学の講座を受講した。そこで、論理とは非常に数学的な理詰めの側面を持つということを学んだ。私は論理学の入り口に立ったが、それ以上の深入りをする努力はしなかった。しかし、ここで得た考え方はその後非常に役に立っている。
本書は演習の形式をとっているため、「前向き且つ批判的な見方」の鍛錬にはもってこいだ。著者が一応回答を提示しているが、読者が別の見方をすることを拒んではいない。一日一問、頭の体操にどうだろうか。
それでも、この本の魅力は、正解を問うのではなく、何が正解であると思う人が多いか、つまり著者の言葉を借りれば、「読者自身でなく、大多数の人はどう考えるか」を推測させる設問が盛り込まれている点である。この「100人に聞きました」形式は、組織行動の観点では重要である。多くの人がどう思うかに従って、組織を構成する「人」の行動を予測し、相乗効果を上げ、あるいは、パニックを予防するなど、組織経営の重要な思考アプローチの練習になるからだ。期待としては、全問この形式にして欲しかったくらいだが、本書では101問中の大半を占めるほどには、派手に展開していない点が、やや残念であった。
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