循環器内科医2年目ですが、循環器を専門とする医師のなかではrate controlとrhythm controlの間に生命予後的な差はないことはよく知られていますが、なかなか他科では受け入れがたいのが現状のようです。(2008.6月現在)
患者さんの発作の訴えが強いこともさることながら、心房細動が出ると、このまま脳梗塞や心不全になってしまうのではないかという不安をもつ医師も多いものと思います。
通り一辺倒にverapamilを使用することや薬剤的な除細動をすぐに試みる前に、まずこの本を読むことをお勧めします。
いわゆるマニュアル本のような、どの薬剤を何mgを何分でなどという内容は期待しないでください。
絵本のようなサイズで索引まで含めてわずか150ページの中に、本当に知りたいエッセンスが満載されています。
心房細動発症時に何をすればよいのか、高齢者でもワルファリンを選ぶ理由、どんな症例を専門医に送るべきなのかなどなど。
タイトル通り心房細動に出会ったら読むことをお勧めしますが、できれば出会う二時間前から読み始めるとちょうどいいと思います。
個人的には心房細動との遭遇率の高い神経内科や脳外科の先生に是非読んでいただきたいと思っています。
山下先生の人柄の滲み出た必読の一冊です。