すべての人間には、承認欲求があります。大半の言動の動機は、その承認欲求です。
筆者は、そのポイントを理解し、相手の勘定を肯定するところから話を始めることで、
人間関係が好転すると言います。承認をうまく取り入れた上司と部下の会話例によって、
わかりやすく、解説しています。
「ときにはガツンと言うべきだ」、との意見もあるでしょう。しかし、筆者はそれを否定します。
批判・叱責は、相手の自己肯定感を傷付ける行為で、相手に「変わるもんか」と
いう反応を起こすだけなので、承認と指摘のみに徹することが必要だとしています。
一方で、指揮者トスカニーニの例を取り上げ、かつては専制君主型の指導方法も
あったが現代では通用しない、と言っていますが、その根拠はよくわかりませんでした。
とはいえ、感情的に怒ることが、人間関係をぶちこわしているのは事実です。
「怒り」をコントロールすることに悩まれる方は、前作や、
怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)をお薦めします。