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心をつくる―脳が生みだす心の世界
 
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心をつくる―脳が生みだす心の世界 [単行本]

クリス フリス , Chris D. Frith , 大堀 壽夫
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,730 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「心の世界」と「物理的な世界」は異なるものだと「私」は思っている。しかし実際には、五感でじかに接触している(と感じる)有形の世界と、私たち一人ひとりの中にある(と思える)心の世界は、どちらも同じように脳が創り出す「錯覚」にすぎない。脳は何を隠し、何を伝えているのか。脳イメージング研究の先駆者である著者が、古今の心理学実験や臨床研究の科学的成果をふんだんに盛り込みながら、脳と心の関係を明快に解き明かす。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

フリス,クリス
1942年生まれ。ロンドン大学ユニバーシティカレッジ神経学研究所ウェルカムトラスト脳イメージングセンター名誉教授(神経心理学)、オーフス大学ニールス・ボーア客員教授職

大堀 壽夫
東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻准教授。言語学専攻(意味論、機能的類型論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 279ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2009/5/28)
  • ISBN-10: 400006312X
  • ISBN-13: 978-4000063128
  • 発売日: 2009/5/28
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
本書は、脳がどのように心を自動的(無意識)に創り出すのかについて、
小さなものから大きなものまで、古いものから新しいものまで、
様々な実験結果を紹介しながら解説しています。

脳科学・神経科学の書籍をよく読まれている方々にとっては、既知のものが多いとは思いますが、
心と脳の関係についての実験結果を一冊にまとめて紹介されていることは価値ありだと思います。

ただ、「私という意識」がどのように生まれるのかについては、
まだわかっていないとのことで、紹介はされていません。
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11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ゴルゴ十三 殿堂入りレビュアー トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
先日「46年目の光―視力を取り戻した男の奇跡の人生」を読みました。そこで「モノを見るという行為の多くの部分は予備知識と予想を土台にしている」という記述に出会いました。つまり予備知識と予想がないと、目に見えても把握できないのだそうです。目が見える人にとっては何とも不思議な話ですが、本書を読み通すとナルホドと納得しました。

レビュータイトルに記したように「(知覚する世界)=f(現実)」という写像関係があるそうです。脳が知っていること(現実)を《私》はどこまで知っているのかというと、実は殆どの情報は意識に上ることなくて、無意識のうちに加工・処理されたモノを《私》が知覚しているだけだそうです。だから目に入ってくる全情報(現実)を"脳"は知っていたとしても、加工・処理がうまく働かないと"モノ・コト"として知覚できないわけですね。

この"関数f"を有する脳は、著者によれば"ベイジアン脳"とも呼べるモノなんだそうです。つまり物事の理解とは、世界についての局所的モデルを「予測⇔予測エラーの修正」という再帰的操作を通じて 整合的に/self-consistentに 作り上げていくことに他ならないのです。(そのためにも 予備知識と予想を通じて 半ば試行錯誤的に"学習"しないといけない。外国語の"体得"過程と通じる処がありますね。予備知識と予測がなければリスニング出来ません) 言い換えれば、脳は 現実認識における「解釈学的循環」(※)の問題をベイズ統計的に解決していることになる訳です。この見方はかなり普遍性がありそうで、面白く思いました。
(※)全体の理解は部分の理解に依存し、部分の理解は全体の理解に依存する、つまり 全体や部分の解釈が循環に陥ること。

単純な脳、複雑な『私』」と内容的に重複している箇所がありますので、併読すると理解が深まることでしょう。またオリバー・サックスの著作(「妻を帽子とまちがえた男 」「火星の人類学者」)で出てくる患者たちのことも本書の視点で眺め直すと面白いでしょう。
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