「相手の立場になって考えなさい」小さい頃、親や先生からそう言われる度に、そんなぁ自分の事で精一杯だったよ・・と思ったのを覚えています。自分の身の置き場さえわからなくなるのに、相手の立場だなんて。私は尾上明代さんのワークショップに参加して、まさに「相手の立場」になる体験をし、その効果を体で実感しました。
この『心ひらくドラマセラピー』では、いわゆる療法として説明するのではなく、実例を交えながらすぐに実践できる方法までわかりやすく書かれてあります。
本の帯にはこう書かれてあります。
『ドラマセラピーの中ではまちがいも失敗もありません ただ自分のなりたい役になって好きなように動いたり、話したり、 そして役に隠れながら、ほんとうの自分が表現される瞬間 人と共感しあい受容される喜び、心がひらかれる驚きが訪れます』
架空のドラマの中で役を演じる事でなぜ癒されるのか、ワークショップを受講するまではわかりませんでした。しかしそこで自分ではない人を演じていても、その時の感情は「本物」だという事に気付いたのです。この本には、そういうドラマセラピーの意味や効果、実際の進め方などがとてもわかりやすく書かれてあります。大人にももちろんですが、心の問題を抱えていながらもそれがうまく言葉に表せない小さな子どもには即効性があると書かれてあり、まさにその通りだと読んでいて感じました。その辺がカウンセリングとの大きな違いでもあります。大人だけでなく子どももたくさんのストレスを抱えている今日だからこそ、「人生というドラマ」の辛い役にある自分から解放され、普段言えない感情や本音を吐き出すことのできるこのドラマセラピーは、きっと大きな助けになると思います。
“私たちには一度の人生、一つの身体しかありません。いくら経験が大切でも、経験できることには限界があります。それなのに、ほとんど限界なく、さまざまな人生・生活・役・気持ちなどを「経験」できる方法があるのです!そして更に その「経験」から学んで癒される方法があるのです!”
本の中でドラマセラピーの楽しさと効用を このように説明しています。
まずは読んでみて下さい。きっと小さな発見がたくさんあること間違いなしです。