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心の影〈1〉意識をめぐる未知の科学を探る
 
 

心の影〈1〉意識をめぐる未知の科学を探る [単行本]

ロジャー ペンローズ , Roger Penrose , 林 一
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商品の説明

内容説明

A New York Times bestseller when it appeared in 1989, Roger Penrose's The Emperor's New Mind was universally hailed as a marvelous survey of modern physics as well as a brilliant reflection on the human mind, offering a new perspective on the scientific landscape and a visionary glimpse of the possible future of science. Now, in Shadows of the Mind, Penrose offers another exhilarating look at modern science as he mounts an even more powerful attack on artificial intelligence. But perhaps more important, in this volume he points the way to a new science, one that may eventually explain the physical basis of the human mind.
Penrose contends that some aspects of the human mind lie beyond computation. This is not a religious argument (that the mind is something other than physical) nor is it based on the brain's vast complexity (the weather is immensely complex, says Penrose, but it is still a computable thing, at least in theory). Instead, he provides powerful arguments to support his conclusion that there is something in the conscious activity of the brain that transcends computation--and will find no explanation in terms of present-day science. To illuminate what he believes this "something" might be, and to suggest where a new physics must proceed so that we may understand it, Penrose cuts a wide swathe through modern science, providing penetrating looks at everything from Turing computability and Godel's incompleteness, via Schrodinger's Cat and the Elitzur-Vaidman bomb-testing problem, to detailed microbiology. Of particular interest is Penrose's extensive examination of quantum mechanics, which introduces some new ideas that differ markedly from those advanced in The Emperor's New Mind, especially concerning the mysterious interface where classical and quantum physics meet. But perhaps the most interesting wrinkle in Shadows of the Mind is Penrose's excursion into microbiology, where he examines cytoskeletons and microtubules, minute substructures lying deep within the brain's neurons. (He argues that microtubules--not neurons--may indeed be the basic units of the brain, which, if nothing else, would dramatically increase the brain's computational power.) Furthermore, he contends that in consciousness some kind of global quantum state must take place across large areas of the brain, and that it within microtubules that these collective quantum effects are most likely to reside.
For physics to accommodate something that is as foreign to our current physical picture as is the phenomenon of consciousness, we must expect a profound change--one that alters the very underpinnings of our philosophical viewpoint as to the nature of reality. Shadows of the Mind provides an illuminating look at where these profound changes may take place and what our future understanding of the world may be. --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

前著『皇帝の新しい心』につづき鬼才ペンローズが放つ“心”の理論。人間の脳はコンピュータでシミュレートできるか?科学によって意識を探る道はあるか?新しい物理学の世界への誘い。

登録情報

  • 単行本: 248ページ
  • 出版社: みすず書房 (2001/12)
  • ISBN-10: 462204126X
  • ISBN-13: 978-4622041269
  • 発売日: 2001/12
  • 商品の寸法: 21.2 x 15.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 今回は分冊での出版ということで「皇帝の…」に比べると、薄っぺらく、手にとりやすかった。ペンローズは論敵を意識しているため、かなり注意深く議論を進めており、読んでいてスピード感に欠ける面もあった。しかし、ペンローズ自身「読者への注意」で言っているように、専門的な箇所は飛ばしてもかまわないということだ。

「心の影」でペンローズが注意を促すのは「数学的理解力」と「計算システム」のちがいである。理解力は問題解決のアルゴリズムを見つけ、心の代行をするのだが、これこそが人工知能には不可能なものなのだ。たとえば、次のような例。1に6の倍数を足した7,19,37…などを六角形数といい、平面上で六角形の配列に並べることができる。これを1+7+19+37のように足し合わせいくと、六角形数の!!和は8,27,64,125というような立方数になる。このことは球を立方体状に配列した図を描けばわかる、配列は六角形に見えるのだから!

 人間の数学的理解力はしばしば直観的であるように見えるが、数学的推論の方法としても完全に健全である。理解力を計算的システムに還元することは不可能だ(カオスやランダムは近似的でしかない)。だから意識は計算不可能な物理法則からできている。1巻の議論はここまでで、2巻では実際に計算不可能なふるまいをする量子系に、心の実在を求めていくことになるのだという。なんとも楽しみだ。

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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 「皇帝の新しい心」に続く内容であると著者は冒頭で紹介しているが、前作とはまた違った観点で書かれた著作であると思ったほうが良いだろう。
 「皇帝の新しい心」でも特徴的だった、ペンローズ独自の数学的手法をフルに生かした理論展開は本書でも遺憾なく発揮されている。特に本著では、心を考える上での道具としてではなく、数学そのものを主題とした議論展開がなされている。上巻では、ゲーデル論理学の考察を主軸に、人間の知りうる(あるいはこれから発見するであろう)数学的なアルゴリズムがたとえすべて判明し、それをロボットにインプットして数学的考察を行わせたとしても、議論上矛盾が生じることから、人の(数学的)理解力は計算的メカニズムに還元することは不可能だ、という議論展開がなされる。結論から言うと、著者ペンローズは人間の理解力には、いかなる計算的手段によってもシュミレートできないものが存在する、と主張する。
 とはいえ著者は神秘論者ではないし、単にそれ以上のものがあるといっているに過ぎない。この話を軸にして、下巻ではいよいよ心についての考察となっていく。
 数式は一切出てこない(出ても数式というほどのものではない)が、論理学を主軸とした論理展開であるため、非常に難しい内容になっている。一度だけでなく、何回も行きつ戻りつして著者の言わんとしていることを汲み取る楽しみ方も出来ると思う。
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16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
知的満足をこれ以上得られる本はないと申し上げて過言ではありません。

上巻で論理数学をカバーした著者が、下巻では物理学に舞台を移し、量子力学に関する有名なパラドックスを切り口として、魅力ある議論を展開します。著者はパラドックスを2つに分類します。「EPRパラドックス」はZミステリーと呼び、確立された事実として受け入れますが、「シュレーディンガーの猫」はXミステリーとして、断固受け入れません。ここからはペンローズの独壇場で、重力による状態ベクトル収縮の理論、そして微小管内の収縮と意識との関連に迫っています。このあたりは推理小説の犯人探しをしているようなスリリングな展開です(最も真犯人はまだ検挙されませんが)。

前著「皇帝の新しい心」でも感じましたが、翻訳の素晴らしさもペンローズの世界に引き込まれる大きな理由のひとつです(ペンローズが日本語で書いているような)。

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