タイトルに反して「休ませ方」の具体的方法は
述べられていない。
主として鬱状態になった人(実際は鬱病で病院に
通う段階まで酷くなった人はこの手の本を読まない
と思うのだが)と、周りは鬱になった人にどう
接したら良いのかを説いている。
例えば、普通の人にはどうって無いことも鬱状態の人には
却って害になるので安易に励ましてはいけない等々。
とにかく著者は「心が疲れたのだから休みなさい」と説く。
しかし、現代人が「休む」という選択をするということは
=仕事を辞める、ということである。
(休職という手も有るだろうが、これは重度の鬱状態にならないと
出来ないだろう。その手前で頑張っている人への処方箋にはならない)
本文後半にある、何故にそういう状態に陥ったのか?という点には
納得させられるのだが、結論は−読む前から分かっている−自分に
自信を持てない所やネガティブに考えてしまう所に帰結する。
こういう本を手に取る人は(私もそうだが)
「ではどうすれば自分に自信が持てるのか」等の
解決策(若しくはヒント)を探して手に取るのだ。
そして本書はこれにも答えていない。
正直、この本に病んだ精神・疲れた心を回復させる
為の処方箋は無い。