本書にて記されているのは、「アティテューディナル・ヒーリング(Attitudinal Healing;心の姿勢を変えることで癒しを得る)」の提唱者による、心の姿勢を自ら選び取って内的な平和や癒しを得てきた記録です。
過去の著作で披露されてきたエピソードも改めて取り上げられていますので、彼らの著作を何冊も持っている方には、「あ、またか....」と思う瞬間があるかもしれません。
ただ、私個人の感覚としては、これまでの著作よりは「ジェリー&ダイアンが自分の言葉で読み手に語りかけている」感が強く、親しみやすさが増しているように思えたのです。AHの現場よりも彼らの日常から取り上げられたものが多いせいでしょうか。
ですので、すべてのエピソードが初めての方にも、そうでない方にも、きっと新鮮な心持ちで読んでいただけるのではないかと思います。
ちなみに原題は "FINDING OUR WAY HOME"。愚直に訳すと「家への道を見つける」。
本書に込められた意を汲みとるならば「やすらぎへの道を求めて」あたりが適切だったような....少なくとも「心のサプリメント」という邦題はそぐわない気がします。
ただ、表紙のイラストはいいです。「心のふるさと、やすらぎへの道は、我々が思うほど紆余曲折したものではなく、スッとまっすぐ延びており、いつでもそこを歩こうと決めれば、容易に歩いて行けるものなのだ」という意を伝えたいのかなと思えました。