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心に吹く風―髪結い伊三次捕物余話
 
 

心に吹く風―髪結い伊三次捕物余話 [単行本]

宇江佐 真理
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

伊三次とお文夫婦にまたまた難題発生。一人息子の伊与太が修業先をとびだし家に戻ってきた。心配する二人をよそに、奉行所で人相書きを始めるが…。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

宇江佐 真理
昭和24年北海道函館市生まれ。函館大谷女子短期大学を卒業。平成7年「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞し、受賞作を含む連作集『幻の声―髪結い伊三次捕物余話』で一躍注目を集める。平成12年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞を、翌13年には『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 269ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2011/07)
  • ISBN-10: 4163806709
  • ISBN-13: 978-4163806709
  • 発売日: 2011/07
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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前刊で龍之進と結ばれた徳江が、義父の友之進からきいという新たな名を与えられ、
シリーズの新たな一員に加わる。龍之進の妹・茜と同い年で不幸な生い立ちを持つ
きいは、リスのようによく動く明るい少女ながら要所要所でその生い立ちならでは
の深い言葉で周りを動かす。本作では火の見櫓に立てこもった女下手人を説得し、
伊三次の息子、伊与太に裏店で死んだ女の一生の話をして人生の迷いを払拭させる。
男勝りで気の強い茜にきいのキャラクターが加わり、若手陣にも厚みが出てきた。
伊与太と茜の関係にも僅かな進展があるが、それぞれの道にまい進するこの二人も
楽しみだ。だいぶ出番が減っていた主人公の伊三次・お文の場面が増えたのも嬉しい。
特にお文姐さんの久々の啖呵が懐かしく「よっ!姐さん!」と声が出そうになった。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By maysuke
伊三次とお文の恋物語で始まったシリーズも、10巻目に入って主役は次の世代に。やっと伴侶を見つけた不破龍之進はきいと祝言を挙げ、二人の新たな生活が描かれますが、龍之進もはや30歳近く。自然と伊三次とお文の長男・伊与太と、龍之進の妹の茜の若い世代の登場が多くなります。伊三次とお文の二人も中年夫婦の落ち着きを見せ、若い伊与太の将来を案じる様子は完全に父と母の顔。

活躍は次の世代に移るも、伊三次を取り巻く人々の、人情味溢れる様子に心が温まります。捕物話もありますが、捕物帖としての面白さより人情ものとしての味わい深さが際立つ一冊です。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By White Spirit トップ50レビュアー
不幸な生い立ちを持つ町家の娘・きいはかねてから気のあった
龍之進と晴れて祝言を挙げることができまずはめでたしめでたしです。
気の強い龍之進の妹・茜はきいにやきもちでしょうか。。
妙な反発をするのですがそれをさらりとかわすきいもまた気丈な娘です。

きいは自分と同じ年頃の娘でやはり不幸な生い立ちを持つ下手人を
着物の裾をたくし上げて半鐘に上り説得する様子は胸にこみ上げるものがあります。
きいには武家の女房になってもいつまでも
市井の人々の気持ちを忘れないでほしいと思いました。

また伊与太は兄弟子たちとケンカをして実家に戻ってきてしまいます。
それを伊佐次とお文は心配しきり…、それから妹のお吉は
毎晩、座敷でいないお文に変わり主婦のようなかいがいしさの
おしゃまさんに成長しています。その姿がほほえましくかわいいです。

それから茜ですが輿入れを断りわざわざ今まで培ってきた武術を買われ
苦労の道を歩むことに…。
背景には幼馴染の伊与太への淡い恋心が微妙に絡んでいます。
茜と伊与太の恋の行方も今後の気になるところです。

本作は捕物余話という副題ですが現況としては【渡る世間は鬼ばかり】
みたいなホームドラマ的要素が強くなってきました。
それもまた読者を楽しませる宇江佐さんの手腕なのでしょう。
次作が早くも楽しみです!
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