編集者がつけたであろう、この一歩も二歩も遅れた売らんがなの表題『心と脳に効く名言』に
茂木さんは「イヤダカラ、イヤダ」と抵抗しなかったのでしょうか。
企画を引き受けたのはどうしてなのでしょうか。
名文を引いて感想をつける。それで、それだけで、出来上がっている本です。
愚にもつかない感想。
名文が名文たるところだけがこの本の救いです。
勸酒 (酒を勧む)
于武陵(うぶりょう)
勸君金屈巵(君に勧む 金屈卮〈きんくつし〉)
滿酌不須辭(満酌辞するを須〈もち〉いず
花發多風雨(花、発いて 風雨多し)
人生足別離(人生 別離足る)
コノサカヅキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノタトヘモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ
(井伏鱒二『厄除け詩集』)
以下、私の作文
我愧生人間(我、人間〈じんかん〉に生まれしことを愧づ)
生マレテ、ゴメンナサイ(太宰治)