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5つ星のうち 5.0
看護だけではない仕事と人生の実践論,
By 諾 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 心と絆といのち 私の看護実践論 (単行本(ソフトカバー))
「私の看護実践論」という固いサブタイトルがついたこの本は著者が実践してきた看護の記録でもあります。 単に自分自身の理想を語ることに終わらず、そこに至る過程も 気持ちも苦労も行間から読み取れ、著者の半生記のようにも思 えます。 看護師ならもちろん大きな影響を受けることだろうと思います が、看護師ではない私であってもその志の高さ、困難な事業を 成し遂げる意思の強さに心を打たれました。 そして、職種にかかわらず仕事をすることの姿勢、何をもって 専門職というかを問い、何を目的として仕事をするかという 根源的な問題に目を向けさせるのです。 第1章の「看護のプロとしての自覚と責任」に書かれている一節 『たとえ組織を離れたとしても、白衣を脱いでキャップをはず したとしても、国家資格をもち一看護師として活動するからには 看護のプロに変わりはない。つまり”開業ナース:村松静子”と いうだけで社会に位置づき、活動できなければ、看護のプロと 言えないことになる』 著者村松氏のプロの看護師としての決意、看護の理想を追い求 める覚悟を表した声明文であると感じました。 人は組織の中で生き、生かされ、認められる。 だからこそ、組織を離れ独り生きていくことの怖さがあるのです。 背筋を伸ばし、胸を張って独り静かに独立宣言をする村松氏の姿に 胸が震えました。 それは、心の底から湧き上がる尊敬の気持ち、素晴らしい人と 出会えたという喜びでした。 村松氏の活動は、昨年『ナイチンゲール記章』受賞という形で その功績が認められました。 華々しい実績や人目に付く活動ではなく、ひたすらに看護の理想を 実践してきた村松氏が評価されたことは、多くの後に続く看護師に 勇気を与えることでしょう。 『身体状況だけでなく、精神と心の状態をも含め、そこにいるその 人を丸ごと看ている』 『時期を逃さず、可能な限り、今できることを、確実に続けなけれ ばならないのだ』 『心と心が触れ合い、コミュニケーションを通して感情が交流し、 患者は本音を吐きたくなる。紙面を埋めるための一方的な発問形式 ですすめるのではなく、患者・家族の話にうなずきながら、自分の 五感をフルに働かせて、聴きながら、触れながら、観ながら、情報 を積み重ねていく場なのである』 プロとして仕事をする人にとって、看護だけの実践論にしておくのは もったいない。人生と仕事の実践論と言えるのではないかと思います。 そして、人のいのちを扱う仕事を見直すための指南書として、ぜひ 医療・介護に携わる方々にお勧めしたい一冊です。
5つ星のうち 5.0
いのちが紡がれていく大切さを知りました,
By
レビュー対象商品: 心と絆といのち 私の看護実践論 (単行本(ソフトカバー))
ニワトリ、10年早い、時代が追いつく、お父さんの写真など、大変に興味深く読みました。特に7章のSさんへの看護実践は感動的です。暗闇で動けずにいるSさんの気持ちを、その眼差しから読みきるという確かな技術にはただただ驚くばかり。この章に挿入されている写真はフキノトウ。しっかりと大地に根をはり、光を目指して重たい雪を押し上げ、花を咲かす力強さ。著者の土台が語られた章だったと思います。 最終章の1人開業もまた圧巻です。いま、特定看護師の制度化が話題になっています。この本の著者からすれば何十年もの遅れなのでしょう。ようやく時代が追いついてきた、との思いがあふれています。なぜ1人開業なのか。この問の答えは、看護の自立だったです。自らのミスの経験を告白しつつ、これではだめだとあがく著者の姿が印象的です。 ようやく、あとがきで挿絵の説明が出てきます。読者は合点するはずです。いのちはつながっていくものである、と。過去の自分を主人公として語られる看護実践論は、著者の狙い通り、今を生きる人々の道しるべとなると確信できます。 看護の自立を実践できる開業ナース。著者に続く新たな実践者がどんどんと出てくること願っています。そして、誰にとっても大事な「いのちが紡がれていく大切さ」を教えてくれます。
5つ星のうち 5.0
心に向き合う,
By オセロ (東京都板橋区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 心と絆といのち 私の看護実践論 (単行本(ソフトカバー))
この本は看護にこだわってきた著者が、看護の奥深さや素晴らしさを自らの軌跡を通し て語られている所 に、共感と本当の 優しさとは何かを わかり易く教えて くれる一冊です。
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