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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
すっかりマサに魅了されて。,
By みほ - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 心とろかすような―マサの事件簿 (創元推理文庫) (文庫)
本書は犬のマサを主人公とした6編の短編からなっているが、特に私がお薦めしたいのは、「マサ、留守番をする」である。ミステリーという点から判断するならば、ともすると他の作品の方が優れているのかもしれないが、本編「マサ、留守番をする」は動物好きを自負する方には是非とも読んで頂きたい作品である。特に「自称動物好き」さんには考えさせられる内容になっているのではないだろうか。いろいろな境遇の動物たちが登場しており、ただ可愛い犬が活躍するだけの話に終始していない点に宮部氏の動物に対する真摯な姿勢がうかがえる。それでも、やはり、本編はフィクションであるのだから、どうにかして「彼」を助けてやることは出来なかったものか、と思ってしまう(話の本筋からちょっと外れるが。)。甘い考えだと笑われても「自称動物好き」の私としては何ともやるせない。 それにしても、マサにはいつまでも元気で活躍してもらいたい!次回作が待ち遠しい。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
宮部みゆきの原型,
By まつ (愛知県名古屋市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 心とろかすような―マサの事件簿 (創元推理文庫) (文庫)
『パーフェクトブルー』をすっかり忘れているので、元警察犬マサと蓮見探偵事務所もさっぱり忘れていた。なので単なる犬の一人称の短編集だったのだが、宮部みゆきには珍しくたどたどしい話の運びのような印象だ。10年ほど昔の作品が中心なので、やはり修練が足りない作品集と言うことか。もちろん、それでも十分読み応えはありますが。 ただ『マサ、留守番する』は書き下ろしと言うだけあって、ストーリーテリングの上手さは群を抜いている。テーマも少年犯罪・動物虐待・動物惨殺・家庭不和と今現実あるものだ。それもかなり胸が苦しくなるような現実で、示唆に富んでいる。宮部みゆきの作品はいつだって、説教臭くない程度に教えを含んでいる。この人の作品を読んだらグレないだろうって思うくらい、教育指定図書の匂いがするんだ。 だが、この短編集の中、最新作の書き下ろし作品で初めてそれを感じた。やはり作風ってのは作られて行くものなのね。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
おなじみの面々との再会が嬉しい。,
By のりぞう (北九州市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 心とろかすような―マサの事件簿 (創元推理文庫) (文庫)
連作短編集ということもあって、前作「パーフェクトブルー」より軽妙なタッチで軽く読める作品。 前作と変わらず、マサと加代ちゃん、糸ちゃんが活躍していて 懐かしい気持ちで登場人物たちと再会できます。 彼らの関係が相変わらず暖かく描かれていて、その暖かさが 「家族」のあるべき姿を押し付けがましくなく提示してくれているように感じました。 だからこそ、表題作「心とろかすような」の薄気味悪さ、後味の悪さは格別。 短い作品にもかかわらず、心に苦味がずしりと来ます。
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