もしも~ピアノが弾けたなら♪って思う人がかなりいると思うが、実際美しい音色で名曲をマスターするようになるにはかなりの時間を要する難しい楽器なのである。
プロもアマも練習なくしてはだめ、そう、この私も子供の頃ピアノの練習が嫌で嫌でしょうがなくいつもサボることしか考えていなかった。 著者は自分が指導した生徒のエピソードを交えながらかなり真面目にピアノの練習方法や、自分にとってピアノとは何であるかを説いている。著者がカウンセラーで生徒が患者、そんなふうにも感じる。患者が抱える音楽に対するトラウマ、育った環境、精神状態、それらを著者は具体的なケースを用いて分析し、ピアノと奏者との関わりは人生とも深く関係があり多大な影響が生れるという哲学的な考えを詠っている。
そして芸術家=変人、社会適応が出来ない人が多い、という一般的なイメージを否定し、正しいピアノの練習を続ける事は、優れた人格形成にも繋がるという。 文章は少し難しい書き方をしているが(やはり芸術家故?)、演奏のテクニック等も(名曲の楽譜を引用して)教えていて、ピアノを弾く人間にとっては嬉しい。