らもさんのうつ病との付き合い方、へこたれない心の持ちようは同じ病を抱える私にとって多いに参考になった。
しかし、精神科医や薬との接し方には問題があるように思えた。
自分で処方する薬を指定したり、眼科医の友人に薬を出してもらったり。
これは医者への不信感とドラッグについての知識があるという過信からきている態度だが、
非常に危険である。
全てを医者まかせにせず、
主体的に医療に関わることは大切なのだが、度がすぎる。
特にアルコールと薬を併用するくだりは読んでいて、ひやひやした。
失禁、昏倒に加えて、目が見えなくなっていく描写はらもさんが本当に廃人になるのでは、
と思わせた。
しかし、それらの現象は全ての薬を止めるという決断により霧消する。
これは現代医学への痛烈な皮肉であり、
らもさん一世一代の大技である。
子供は決して真似しないでください、この人は特別な訓練を受けています、
と注意書きを付けたいぐらいの捨て身の一撃である。
すごいことだ。
それにしても刺激的な闘病記だった。
こんな本を書けるのは後にも先にもらもさん一人だと思う。