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徹底解剖100円ショップ―日常化するグローバリゼーション
 
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徹底解剖100円ショップ―日常化するグローバリゼーション [単行本]

アジア太平洋資料センター , PARC=
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

なぜ、100円という値段で販売できるのか? 誰がどこで作っているのか? 100円ショップや中国・タイほか国内外の主要産地を徹底取材。安さの秘密と地域への影響や労働条件など問題点に鋭く迫る。

登録情報

  • 単行本: 204ページ
  • 出版社: コモンズ (2004/03)
  • ISBN-10: 4906640745
  • ISBN-13: 978-4906640744
  • 発売日: 2004/03
  • 商品の寸法: 18.6 x 12.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
PARCはずっと経済のグローバリゼイションを批判してきた。だから、100円ショップに対しては、

途上国の労働者を搾取して、低品質の商品を大量に商品を作らせ、日本のデフレを加速させ、ひいてはゴミを増やす元凶だ! 極悪非道の100円ショップ!

と書くのだろうという先入観を持って読み始めたら期待はずれ(^^)。100円ショップに入って中を観察し、店員さんにインタビューし、果ては中国、タイ、日本国内の生産地を歩き、現場を実際に体験しながら生の声を聴く。すると、現地の人が決して奴隷のように働かされているのではないことがわかる。むしろ生活を潤している面も確かにあることがわかる。

また、各種の資料を参考にしながら100円でモノを売っても儲かる仕組みを分析していく。不況をうまく生かしたビジネスモデルになっていることがわかる。

膨大なフィールドワークと資料の読み込んだ上で作られた本書は「徹底解剖」の名前にふさわしい。調べること、知ることの楽しさも伝わる。

100円ショップの良い面もふまえた上で、それでもグローバリゼイションには重大な問題があることをわかりやすく示してくれている。

平明なと明晰な論理に基づく文章は、高校生でも読めるぐらいの仕上がり。お勧めです。

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26 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 グローバリゼーションとは国境を越えて大量に移動するカネ・モノ・ヒトと定義されますが、そのリアリティーを感じるのは難しいと思います。そこで、この本は100円ショップの商品=モノの生産から販売までの実態を現地調査を踏まえて明らかにすることで、私たちの日常を取り巻くグローバリゼーションについて再検討しようと試みてます。文章も分かりやすく、読みやすい一冊。是非お勧めします。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 近年急速に普及した100円ショップほどグローバリゼーションを象徴する存在は他にない。IT革命が工業製品の生産・流通過程から国境という制約を大幅に減少させた結果、中国製を始めとする安い輸入品が急増して国内外の価格差が縮まり、日本社会に価格破壊といわれる状況を引き起こしたが、100円ショップへ行くとこうした経済グローバリズムの動向がよくわかる。最初に著者は100円ショップの任意の商品400品目について原産国を表示しているが、この表だけでも多くのことがわかってくる。全体の半数近くを中国製が占めているのは予想通りだが、日本製の割合も意外に高い。また中国と同様に人件費が安い東南アジア製は意外に少ないが、その理由は中小規模の工場まである程度機械化されて大量発注が効き、かつ為替レートを元安に誘導している中国のほうが、東南アジアよりも安くかつ大量に仕入れやすいからだそうだ。

 アジア太平洋資料センターというNPOの取材力の限界なのか、ダイソー等の100円ショップ幹部への取材は出来なかったようだが、中国最大の雑貨卸売市場があることで有名な浙江省義烏やタイ北部、そして国内の著名な地場産業である燕・三条のステンレス産地や佐賀の有田焼産地を訪れて、100円ショップに納入している中小メーカーへの詳しい取材を行なっているので、グローバリゼーションの流れにうまく乗った100円ショップがどのような経営手法によって様々な商品を安く売ることができるかを知る上で本書はとても役に立った。また本書はグローバリゼーションに批判的な視点に立っているから、100円ショップ等の普及によって物価が安くなることは、消費者としてはひとまずうれしいことだが、しかしこうした動向によって、国内の特に中小企業で働く人々が中国や他の途上国の労働者との競争にさらされていることを指摘する。商品市場のグローバル化は労働市場のグローバル化でもあるのだから、100円ショップで買物して消費者として節約することが、同時に労働者としての自分の首を絞めることでもあることを忘れてはいけないだろう。
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