第1章 擁立「二転三転」。この章が最も印象的です。立候補することで、選挙前に撮りだめていたテレビ撮影が使えなくなり、放送局から橋下氏自身への巨額の損害賠償訴訟を提起される可能性を橋下氏はとても懸念されていたんですね。自民・公明の誘い水を受け、出馬したくても、出馬は20000パーセントない!と言い切ったのはこのためか、と。堺屋太一先生、自民党幹部、芸能プロ「タイタン」社長太田光代さん、と役者が勢ぞろいしてこの時のやりとりをリアルに浮かび上がらせています。強気なイメージの橋下氏ですが、損害賠償を気にかけて出馬を二転三転させたというところがいかにも弁護士らしく、また常に強気な氏のイメージとは違った弱気な印象を与えます。もっとも、立候補時の記者会見で「解除条件付きの了承」ということで嘘ではない!と改めて強弁するところは既に「ハシモトイズム」全開かと。政治家になる前の素の部分と今の氏をつなぐものが見えてくるようです。