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徹底抗戦!文士の森
 
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徹底抗戦!文士の森 [単行本]

笙野 頼子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

著者からのメッセージ

出版社 / 著者からの内容紹介

現代文学の最前線を担う作家は、なぜ論争を挑み、闘わなければならなかったのか。論争関係の全文章や対談などを収録、書き下ろしを付して、文学、そして批評とは何か、書くことと読むことの倫理を問いつつ新たな文学観をひらく注目の書。

登録情報

  • 単行本: 414ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2005/6/21)
  • ISBN-10: 4309017126
  • ISBN-13: 978-4309017129
  • 発売日: 2005/6/21
  • 商品の寸法: 19 x 12.2 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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24 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By モワノンプリュ VINE™ メンバー
形式:単行本
 非文学を測るためのモノサシで文学を測り揶揄する言説に対して著者が文字通り徹底抗戦し、あらゆる発表機会を捉えて撒き続けたアジビラ的文章の集大成。どのページからも、「勝利だよ、勝利だよ」という呟きが聞こえてくるようだ。主要攻撃対象は大塚英志。

 文学の牙城たるべき名門文芸誌の編集者が、自らの存在理由を毀損する言説を嬉々として城内に導きいれたことに、作家が怒るのは理解できる。大塚が文芸批評畑の最前列に立ってる現状は倒錯していると、私も思う。

 なるほど著者の喧嘩っぷりは痛快だ。けどそれは本当に、見込みのある戦いなのか?

 著者は大塚的言説が受容される素地を作った源流として柄谷行人を名指し、本書所収の「反逆する永遠の権現魂−金毘羅文学論序説」で明治以降の近代の枠でしか文学を捉えようとしない視点に反撃している。それはそれで一定の説得力を感じたが、しかし有り金すべてを張るのは躊躇われる。

 柄谷への直截な批判に比して、蓮實重彦評価を曖昧にしているのはナゼか? 何度か好意的に言及される金井美恵子や、ライバル視しているらしい高橋源一郎らの小説に対する評価も不明確。また著者が親しいらしい加藤典洋や巽孝之、小谷真理らの文学観は、本当に著者の立場と整合的なのか? アジビラにそこまで求めるなと言われればそれまでだが、だったらこの本は所詮アジビラに終わるしかないでしょう?

 加えて、この本には誤字脱字が多すぎる。句読点や括弧の用法が独特で、校正しづらい文体ではあるが、著者校はどうなっていたのか。それとも、アジビラごときのチェックに費やす時間はないってこと? 曲がりなりにも売り物でしょ…「曲がってない!」って叱られそうだけど。
このレビューは参考になりましたか?
43 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 「実録純文学闘争十四年史」というサブタイトルの通り、1991年の「売れない文芸誌の不思議」という新聞記事に端を発し、2002年の某文芸誌上での座談会「言葉の現在」後本格化した一連の文学「論争」をつぶさに報告している……いや、これでもまだあるらしいが。笙野氏のいう「論争『だけ』ファン」ではないものの、論争のゆくえはずっと気になっていて、できる限り追ったつもりだったけれど、うっかり見すごしてしまったものも多く、今回の本は、待ちに待った一冊だ。
 「論争」とカッコがついてしまうのは、これがたとえば芥川と谷崎とかそういう文学論争とは全然違う、いわば敵が敵にもなってない論争だからで、というのも「敵」は笙野氏の小説を読んですらいない気配なのだ。
 笙野氏が、長い間この戦いから決して降りることなく、複数のメディアと自ら交渉し、そして論争によって貴重な文学メディアが荒れてしまわないかにまで気を遣いながら、ずっと戦い続けたことに、驚嘆するばかりだ。ここまで文学への愛を貫く姿に、ぐっと来た。もう一生涯ついて行きます、みたいな。表紙帯を飾る論敵の個有名を見れば、それだけで「よくやってくれたっ」と溜飲が下る向きも多いだろう。
 ただ、いなくならないんだよね、彼ら。って言うか、増殖し続けてる。文学の世界に関わらず、全てにおいて、本質から離れて「売上が……」という余計な声は今どこにも蔓延していて、で、実際の売上の数字とそれはさして関係なくて、とにかく「売れないものはだめ」と偉そうに言うことで他人のすることを邪魔してる。というか、単なる新手の嫌がらせ。それから、作品を素直にまっすぐに読めない「明治政府ちゃん」たち。それを考えると、次から次へショッカーのように敵は増え続けるわけで、むしろもう世界を相手に戦っている、というか……負けるなジェイソン笙野!たとえ最後の三百人(違う!)になってもついて行くぜ。
 実際「水晶内制度」にしても「金毘羅」にしても、氏の小説は、既存の小説からも既存のフェミニズムからも遥か遠くへ行っていて、読者も評論家ももはや必死で追いつこうとしてる状態。この本の後半は「金毘羅」読解の手掛りになる部分もあり。ファン必読です。いや、もう文学を愛する全ての人必読。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By S木
形式:単行本
規制御礼、弾圧上等、通報有利、闘争貫徹、
ドンキホーテの返信爆弾、某よ、お前はもう死んでいる!
漫画界にも通報よ!この人と語りたい、キャラクターだけ評論家の作り方、潰し方、「利権や討伐」としての罵倒芸術、早稲田文学で連投よ(ハート)
とか。

サブカルチャー評論家などに、文学は死んだとかいわれて反撃しているようです。
個人攻撃したわけではないので、反撃されたほうも「?」な感じかもしれないが、
ネタとして使うだけで、直接対談などはしないと言い張っている。プロレス仲間として対立構図をつくってしまい、自分の宣伝に使う、とかかいてある。
論争芸術として芸のあるところをみせると、文学は死んでいないことになるのか。。

「純文学って売れてないし、意味ないじゃん」と大声でいう人がいると、文学に興味を持つ人が減ってしまうのか。そう思った人を引き戻せるような面白さなのかどうか、よくわからない。
たとえば明治政府ちゃんというのは、近代国家の文脈でしか文学を読もうとしない人たちを指すらしい。

反撃してもしなくても、笙野氏などのつくっている文学作品に変わりはない。批判したり、それに反撃したから質が上がったり下がったりするわけではない。それでも、
「文学は売れない」ということがこういう物議をかもすということは、そういわれるとイメージで売れなくなったりするというで、
文学というのはあやうい地位にある微妙なものなんだと思った。
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