・全体像
2500年前に成立した兵法書『孫氏』。この書の持つ普遍性において
戦国武将はいうに及ばず、近現代の政治家や軍人も愛用してきた。
カラー刷り徹底図解シリーズ。カラーの図解とまとまった説明が織り成す
体系的な一冊。資料用としての価値が高い。
本書は孫子の兵法。純粋な兵法書としての見方だけではなく、ビジネスや
交渉術の参考書としての側面も持つ。
・感想
このシリーズは本当に読みやすく、資料にすると作業が捗ります。
孫子の兵法は最近では、ビジネスマンがよく読まれるという話を窺いますが
やはりこの著は、兵法書として純粋にみてもらいたいです。
東洋の『孫氏』、西洋の『戦争論』。この二つが兵法書の双璧とされていますが、
やはり戦の礎を築いた『孫氏』のほうが普遍性は高いと思います。
大別として『孫子』は情報と奇策を重視し、『戦争論』は「戦争では情報は錯綜する」
「奇策が成功する確率は低い」としていることです。
もっとも戦争論は、19世紀に書かれたため兵器や情報機器のめまぐるしい発達が
背景にあったことも考慮することが必要です。
大昔の書物とはいえ、この本が後の常識となったため、まったく埃の臭いはしません。
また戦場だけではなく、交渉術や論理的な哲学としての書物でもあるため日常生活にも
活用できることが大きな強みです。
・抜粋文
【兵は詭道なり】
この「詭」とは詭弁という言葉で使われるように「偽る・欺く・騙す」という意味だから
「戦争とは相手を騙し、欺き、その裏をかくものだ」といっているのである。