冒頭の口絵にある「こんな徹子さん、見たことない! 『変身の部屋』へようこそ!!」の写真にまず驚かされます。名女優さんですから変身はお手のものでしょうが、本文にも書かれているように口を半開きにして、その年代の女性になりきってポートレイトのモデルとして登場していました。流石にビックリしましたが、でもとてもステキな写真です。次のページの「やわらかなセクシー」の赤いドレス、そして黒の衣装の徹子さんと大変身ぶりを堪能させてもらいました。
『VOCE』に連載中の『徹子さんの美(み)になる言葉』の2008年9月号から2011年1月号の分をまとめて単行本にしたものです。
内容は、1 私は、「好奇心」で出来ています 2 私の仕事は、「人に何かを伝えること」 3 この親にしてこの子あり? 4 ライフワークは舞台 5 ロング・グッドバイ 6 好きなものに囲まれて 7 私が触れた「美しいもの」たち 8 戦争と平和、という大きなジャンルに分類されています。
徹子さんの生き様や考え方、そして行動パターンなどが如実に分かるエピソードばかりで、実に面白く、好評連載中というのも頷けます。
帯に「仕事も恋も人生も、答えは徹子さんにあり」とありますが、その通りで、魅力的な生き方をしてこられたのがどのページからも伝わってきます。それが人気の秘訣でもありますが。
各文の下には注釈があり、本文に登場する人々の紹介もされていますし、戦時中の話題ですと「防空壕」「空襲警報」などの言葉の意味も書かれていました。若い読者層には必要な配慮なのでしょう。
口絵の黒柳 徹子ヒストリーには20代の頃の徹子さんの写真もあり、本文の下には美男美女カップルの御両親の若き日の写真も掲載してありました。
鬼籍に入られた多くの先輩や友人への思い出、ユニセフ親善大使での活動のエピソード、トットちゃん時代の逸話など、笑いも涙も得られるステキな内容でした。