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28 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
アイディアの勝利、医師兼作家による見事な分析と報告,
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レビュー対象商品: 徳川将軍家十五代のカルテ (新潮新書) (新書)
「長命の将軍ほど色欲が盛んで子沢山である」。「平均寿命を計算してみると、およそ51歳である。平均寿命より短い者は、家茂を除いて将軍直系の子供たち」。著者は医師であり作家である。本書は狙いがはっきりしており、その目的に沿って調査を行い、結果をわかりやすく手際よくうまくまとめてある。徳川将軍となると時代も近く、さまざまな資料があるから、このような企画が可能になったのだろう。 家康はいろいろな健康法を追求し食事や運動にも気をつかって長生きした、家光はうつ病だった、家重と家定は障害者だったなどなど、次々証拠を挙げながら指摘していく。 また、医療技術や衛生状態の違いで今では取るにたらない多くのちょっとした病気が、当時は命を奪ったり重度の障害を残す危険な病気であったことを示し、それらが徳川将軍に与えた影響も適時解説している。さらに、側室のつけていたお白いの毒性が将軍の子供に健康に与えた影響についても言及していて、平明な文体とは反対になかなか深い内容になっている。 側室や正室、水戸光圀などについても分析を試みていて、とにかく大変面白く読める。江戸時代の歴史に興味がある方には、一読をお勧めする。
33 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
面白かった~!,
By ぴぃ (花のお江戸) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 徳川将軍家十五代のカルテ (新潮新書) (新書)
代々、歴代将軍の身長と同じ高さの位牌を作って大樹寺に安置されていた事を初めて知りました。将軍や夫人達の身長の一覧表を見るだけでも面白かったです。(この頃は、みんな小さかったのね。。)綱吉が低身長症だったとか、長身と思われている吉宗は、平均的な身長だったとか興味深く読む事が出来ました。肖像画から病状を推測したりもしていますので、全てが正しいとは言えない場合もあると思いますが、医者が書いているだけの事はあって、中々説得力があります。著者の感想や意見として、章の最後に身内話や現代に置き換えた例などをあげているのが、ちょっと邪魔な感じがしましたが、あっという間に簡単に読めてしまいますし、歴史好きな人なら押さえておいて損は無い1冊ではないでしょうか。
40 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
歴史的面白さ。,
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レビュー対象商品: 徳川将軍家十五代のカルテ (新潮新書) (新書)
当時の医学は今とは違うので、即断のできないところはあるけれど面白かった。大きく分けて三つ。一つ目 典医たちが当時の知見を総動員して徳川家に尽くすさまが伺えること。現在の眼から見ることで、冷静に客観的に、判断の是非をはかることができる。現実ではどうしてもしがらみや常識(今をいきるからこそ私達には見えない)が、邪魔をする。 二つ目 徳川家の敬われ方。医学は命に関わるので、あまり大胆なことを殿様にするわけにはいかず、だが控えめな処方では治療がはかどらない。そこんも綱引きが実に面白い。現代では、試行錯誤よりも、金銭的体力的問題で、「治療を選択する」傾向が強いため、このドラマは実に生々しく緊張感のあるものだ。 三つ目 そもそもこれが本来のテーマだが、徳川家の健康の恐ろしいほどの似かより。同じような生活を同じ場所でしている一族だから当然体質や健康状態も近くなってくるのはよくわかるが、まるでクローンを見るようだ。異様な雰囲気さえ漂ってくる。 江戸時代、現在の医療、そそいて何より江戸城の中の徳川家を知ることができる一冊。
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