著者の作品は
児童書であろうと決して手抜きを
しないというところが大きな特徴です。
なので、この作品は大人でも、子供でも
十二分に楽しむことができます。
今回は外伝の下巻です。
今回の最初の事件は
どこかで見たことのある人物が
事件を起こします。
そう、知っている人はこの本とは別の世界で
この人物に似た人がいるのを
ご存知ですよね。
このトリックは
一見すると凝っているように見える
かと思われますが
実はかなり単純なもの。
これはメインの事件となる
「江戸城の消失事件」でも
いえることなんです。
つまり大きなことを
やると思うとかんぐってしまって
足元にある単純なことに
気づかなくなってしまうのです。
著者は児童書ながら
その手法を使っているので
本当、すごいなと思います。
それと謎解きが
すごいばかりではありません。
ちゃんと歴史読み物として
きちんとしたことも書いているのです。
そう、国民の心理をです。
これは二つの事件のどちらの真相にも
そういう真理について書かれていて
すごくよくできているな、と感じました。
それでいてラストの
描写はちゃんと意味のわかる人には
ちょっと待った!!と笑いをくれるのです。
本当、よく練られている作品です。
こういう児童書って
大切なものです。