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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
過去への旅にでたミス・マープル,
By フサコフサーラ (神奈川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 復讐の女神 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) (文庫)
「カリブ海の秘密」の続編で、前作で一緒に事件を解決した大富豪のラフィール氏が亡くなり、ミス・マープルにある事件を解決するよう遺言を遺します。ミス・マープルは指示された豪華な団体旅行に参加し、参加者や旅先で出会う人々とのたわいないおしゃべりの中から解決の糸口を様々にみつけていきます。全編に渡ってラフィール氏の影が見え隠れし、亡くなったはずの氏が大きな存在感を発揮しているのが、ラフィール氏ファンには堪えられません。過去の解決済み事件を、当時の関係者に再度あたりながら再構築していくというこの手法は、ポアロの「象は忘れない」「五匹の子豚」に通じるものがあり、この2作品が好きな私のような読者にはたまらない面白さです。本当は3部作の予定で次の話の構想もあったらしく、確かに伏線らしきものも散見されたのですが、残念ながら遺作となってしまいました。 事件のテーマはミス・マープルの真骨頂といえるもので、「鏡は横にひび割れて」と同様、明らかになった真相は切なく痛々しいものでした。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ミス・マープルが全編にわたって縦横無尽の大活躍を見せる、シリーズ中唯一の作品,
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レビュー対象商品: 復讐の女神 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) (文庫)
ミス・マープルは、いうまでもなく、ポアロと並び称されるクリスティー創作の二大名探偵なのだが、その名探偵振りには、著しい相違がある。 田舎町に住む、年老いた、素人探偵という設定のミス・マープルは、ゆったりと椅子に座り、編物をしながら推理を巡らす姿が象徴するように、ポアロのように、捜査の前面に立って、全編にわたる大活躍をしてみせることは、まず、ない。終盤でこそ、ポアロに負けない鮮やかな名推理で事件を解決してみせるのだが、そこに至るまでの道中では、専ら事件を捜査する警部や素人探偵役が主役を務め、ミス・マープルはそうした彼らにアドバイスをする程度の脇役として描かれるのがパターンとなっており、作品自体の出来不出来は別として、名探偵の縦横無尽の大活躍を期待する読者は、そのあたりにやや物足りなさを感じてしまうかもしれない。アガサ自身が「ミス・マープルの本領は、特に短編で発揮される」と認めているように、ミス・マープルのような静的キャラを長編で動かすのは難しいのだろう。 そんな中にあって、アガサは、ミス・マープルの事実上の最後の作品となった81歳時のこの「復讐の女神」で、ようやく、ミス・マープルが全編にわたって縦横無尽の大活躍を見せる物語を書き上げてくれたのである。 さて、そのストーリーだが、ミス・マープルは、かつて「カリブ海の秘密」で、ともにある殺人事件の解決にあたった大富豪ラフィール氏の遺言で、大金の贈与を受けることになる。ただし、それには、「正義のために、ある犯罪の捜査にあたり、正当な解明を得ること」という条件が付いており、ミス・マープルは、何の手掛かりもないまま、ラフィール氏があらかじめ手配していたパッケージ旅行の特別バスの乗客となる。未知の事件は、いつ、どこで起きるのか?その事件の犯人あるいは被害者は、このバスの15人の乗客の中にいるのか?ミス・マープルの謎解きが始まる。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
爽快!,
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レビュー対象商品: 復讐の女神 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) (文庫)
「カリブ海の秘密」「復讐の女神」そして刊行されなかったもう一冊の3部作だったもの。「カリブ海の秘密」も「復讐の女神」も謎解きはそれほど難しくは無いが、それ以上に年をとってますます元気なミスマープルを読めて嬉しい。 「復讐の女神」には「カリブ海の秘密」に登場した人物が再び出てくるので、やはり二冊順番に読むことを勧める。 「復讐の女神」の結末の爽快さは数あるクリスティ作品のなかでも随一!
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