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復讐するは我にあり (文春文庫)
 
 

復讐するは我にあり (文春文庫) [文庫]

佐木 隆三
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第74回(昭和50年度下半期) 直木賞受賞

内容(「BOOK」データベースより)

列島を縦断しながら殺人や詐欺を重ね、高度成長に沸く日本を震撼させた稀代の知能犯・榎津巌。捜査陣を翻弄した78日間の逃避行は10歳の少女が正体を見破り終結、逮捕された榎津は死刑に―。綿密な取材と斬新な切り口で直木賞を受賞したノンフィクション・ノベルの金字塔を三十数年ぶりに全面改訂した決定版。

登録情報

  • 文庫: 494ページ
  • 出版社: 文藝春秋; 改訂新版 (2009/11/10)
  • ISBN-10: 4167215179
  • ISBN-13: 978-4167215170
  • 発売日: 2009/11/10
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By TaroTaro トップ500レビュアー
形式:単行本
昭和50年の直木賞受賞作の改訂新版。ずっと気になっていたのだが読む機会のなかった作品だった。

ノンフィクション“ノベル”の金字塔という紹介がされている。しかし読後の感想は、著者のその後の作品を考えればあたり前なのかもしれないが、『たしかに小説なのかもしれないけどこれって殆んどノンフィクションの世界、もっといえば新聞記事の世界だな』というものだった。

なぜなら、この作品において、犯人も含めて登場人物達のいわゆる“心の声”が著者によって綴られることはない。また、物語は事実の記述と場面の展開によって進行し、登場人物同士の“会話”によって進行することはない。

彼等の声は、書き手、あるいはインタビューをしているといってもいいかもしれない著者に対して発せられているように読めてしまう。宮部みゆきの「理由」という作品ははっきりとインタビューという手法で物語が展開するが、この作品にノンフィクションの匂いを感じる人はいないと思う。この作品ははっきりとインタビューという手法をとっていないものの小説の匂いが殆んど感じられない。作家の資質の違いが感じられる。

そして、何人も殺されているにもかかわらず、その殺人の場面を直接描写した頁は存在しない。殺された、という事実が読者に示されるだけである。また、何故殺したのか?何故犯人はこんな人間なってしまったのかという提示も、最後の最後になってあるキーワードが犯人の口から漏れるだけで、具体的に示されるわけではない。

で、この作品がつまらなかったかといえば、まったく逆で、ひじょうにおもしろかったのである。なぜなら、起きている事件は凄惨(ときには滑稽でもあるが逆にそれが怖い)なのに、文章は事実を淡々と伝えるだけなので、行間や登場人物の心理、そして文章の後ろに見える光景を自分自身で想像しながら読むとジワーっと怖さが滲み出てくる感じがしたからだ。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
神による裁き 2007/10/20
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:単行本
本作は、実際に起こった連続殺人事件を基に傍聴マニアとして名高い佐木氏が再構成したもの。「復讐するは我にあり」という言葉は聖書からの引用で「復讐は人間の手によってではなく、神の手によって行なわれる」という程の意味。緒形拳主演で映画化されて好評を博したが、主人公の破天荒な生き方に焦点が当てられていたため、原作の意図が伝わらない恨みがあった。

主人公の父親は旅館を経営しているが、元々は隠れキリシタン村出身の漁師。即ち、主人公一家はキリスト教徒で、これが作品の意匠に繋がる。前半は、警察の追跡と主人公の逃避行が描かれ、それなりに読ませるが、作品の主眼は逮捕後の主人公の心理描写にある。最初は反抗的な態度を取っていた主人公が次第に態度を軟化させ、死刑判決確定後には隠れキリシタン村で祖母に教えられたという"オラショの歌"を心の支えとする。そして"自らの死"を受け入れる過程が「復讐するは我にあり」という題名と見事に調和している。

実話に基づいた破天荒な人物の行動・心理の軌跡を、聖書の言葉と同期させて描いた犯罪心理小説の秀作。
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形式:文庫
この本はDVDから入り、ようやく、本に辿りつきました。
DVDもスゴい物でしたが
本もかなりスゴいです。本を読んでいるうちに
「榎津 巌=緒方 拳」になってしまい
読めば読む程、顔がだぶっていきます。
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