繰り返し書かれているのは《情報は必ず「時遅れ」である。特に公式の情報が甚だしくそうである。ボトムアップという日本方式が時遅れをさらに大きくする》ということ。それを補うのは想像力であり、《情報はイマジネーションがなければ意味をなさない》とまで語っています(p.35)。
もうひとつは心筋梗塞の多さ。《人々の期待に応えるために働いた無理が心臓に来ていると私は思う》というのは重い言葉だと思います。そして、入浴直後や、自宅に向かうタクシーの中なども危ないそうです。《一気に力を抜いてはよくない。徐々に力を抜かなければならないのである》というのも、もし東北の方々がご覧になっていたら、参考にしてください(p.49)。古い食べ物でもよく咀嚼して嚥下すれば若い人は胃酸が殺菌を行ってくれるが、水で胃酸が薄まるので食後30分は水分を取らない方がいい、というアドバイスは初めて聞きました(p.126)。 いろいろ、情報の出し方でヒステリックになっている方も見られますが、《うっかり言えないのは、予言が暗示になってしまうことがあるからだ》というあたりは、ぼくは納得できます(p.72)。
また、自殺は男性に多く、女性にはPTSDが多いというあたりもなるほどな、と(p.122-)。
それと「戦闘消耗」を防ぐためにも復興で頑張っている方には3週間程度で休暇を与えなければならない、ということも繰り返し語っています。「戦闘消耗」とは、ベテラン下士官などが、もうどうにでもなれ、と銃を捨てて寝そべってしまう現象だそうです(p.79)。