贅沢なつくりの映画で最後まで楽しめました。
草刈正雄がこちらの先入観以上に演技がうまかったのと、英語のシーンが他の多くの和製映画に比べて相対的にまともだったこと、そして、美麗な音楽の功績が大きいです。
ウイルスでもし、人類が絶滅の危機に瀕するとしたら、どんな段階を踏んでいくだろうというのを丁寧にシミュレートしていきます。
ウイルスの漏洩、医者の奮闘と敗北、住民のパニック、自治の崩壊、精神世界への逃避。リアルです。
そして、生き残ってしまった南極の人々のドラマ。
男女比が800対7という状況で、種の生存のため、一対一の男女の関係は放棄されます。これをまじめに描き切ったのは見事です。
娯楽映画にありがちな興味本位な描写ではなく、真面目なアプローチでした。いわゆるベッドシーンはないですが、男女共に心中を思いやると、つらくなります。全ての男性を受け入れねばならない女性。そして、愛する女性を独占できない草刈正雄。しかし、それゆえにプラトニックな部分で主役とヒロインは結ばれていきます。
ラスト近く…ウイルスで崩壊した人類社会が、地震によって核ミサイルが起動することで危機に瀕し、南極で寒さによってウイルスから逃れていた人々も地球を守り、生き抜くために「たった二人の決死隊」を組織して、核ミサイル発射スイッチの解除に赴かせます。
果たしてその結末は!?
これから観る人もいると思うのでそれは伏せましょう。
潜水艦のアクションシーンとか、南極の美しさとか、ビジュアル的にも10分ごとに見せ場があります。
難しい映画じゃないし、楽しめるし、考えさせてくれます。
(細かいことはつっこまないように^^。その方が楽しめます。)
サントラは、どこかで再販してたらぜひゲットしたいです。