●「この本がなければ、真空管アンプや真空管ラジオを作れない。」という訳ではないが、あれば相当便利で、楽しい本だ。とにかく代表的な真空管について、1ページ(2A3や6MB8など人気のある真空管については、見開き2ページ)で、真空管の生い立ち、特性、使い方などが、簡潔に説明してある。40年以上前に「初歩のラジオ」などで、製作記事を執筆・発表していた人たちが、共同執筆している。執筆者による説明トーンの違いをみるのも何となく楽しい。
●40〜50年前にラジオ少年だった「団塊の世代」が、定年後に真空管ラジオでも作ってみるかという気分になって、10年位前に真空管ラジオブームが盛り上がった。この本はそういうニーズに応えるために「復刻」されたのだと思う。私は、10年前に復刻版を秋葉原の書店で購入したが、2000円位だった。復刻版は、この写真とは違ったデザインになっている。
●復刻版なのか、初版なのか知らないが、マーケットプレイスに出ている1万円とか2万円という値段は、どう考えても異常だ。ラジオ少年にとっては、見ていてとても楽しい本だが、そこまで出して手に入れたいとは思わない。
●真空管の情報は、他の本でも、ネットでもかなり詳細なデータが入手できる。この本に、それ以上のデータが掲載されているわけではない。プレミアムにも限度というものがあるだろう。