東南アジアの政治・歴史の研究を志した学生時代、
必読文献の一つとして挙げられたのがこの本でした。
(旧版、勁草書房、1989年)
東南アジアについての良質な日本語文献が
まだそれほど多くはない時代でしたが、
この本からはタイ社会の独自性、伝統文化が
政治形態や社会形態に及ぼす影響の「妙」を
感じ取られたものです。
ながく絶版状態だった著作ですが、
このたびめでたく復刻。
タイ政治文化研究の古典が入手しやすい形で
ふたたび読めるようになったことを喜びたいと思います。
この復刻版には、近年のタイ政治の動向を取り上げた
あとがきが追加されています。
日本のタイ政治研究者の草分けの一人である著者の
観察眼は、昔とかわらず、透徹しています。