本書は環やイデアルのような代数学的な道具を一切使わない構成になっている。そのため、数学を専門として学んでいない者にとっても比較的読みやすいだろう(ただし、必ずしも内容はやさしくはない)。本書の2/5が本論で残りは問題とその回答になっおり、問題が中心の本と言ってもいいくらいだ。問題の回答はとても丁寧でほぼすべての問題に完全な形で回答が与えられている。練習問題の難易度はやや高めである。頭の体操や訓練として使うのもよいだろう。ただ、内容がやや古典的で現代的な問題には一切触れていない。よって暗号理論など本格的な現代数学的整数論を学びたい読者には適さない。