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後白河法皇 (幻冬舎新書)
 
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後白河法皇 (幻冬舎新書) [新書]

河合 敦
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

平清盛にすり寄り、裏切り、滅亡させた、敗れざる帝王
源平の棟梁と渡り合い何度も幽閉されながら、そのたびに不死鳥のように甦った後白河法皇。

貴族社会が揺らぎ、武士の世へと移り変わろうとしていた平安末期。本来「中継ぎ」天皇だった後白河法皇は、宿命のライバルである平清盛や、木曽義仲、源頼朝ら武家の棟梁と渡り合い、何度も幽閉の憂き目に遭いながら、30年以上にわたる異例の院政を敷き続けた。しかし彼は、おそるべき記憶力をもつ一方、奇妙な振る舞いが目立ち、アスペルガー症候群だったという説もある。「平安最後の帝王」は賢帝だったのか、愚帝だったのか。その66年にわたる波瀾万丈の生涯を、新解釈を交えて読み解く。

内容(「BOOK」データベースより)

貴族社会が揺らぎ、武士の世へと移り変わろうとしていた平安末期。本来「中継ぎ」天皇だった後白河法皇は、宿命のライバルである平清盛や、木曽義仲、源頼朝ら武家の棟梁と渡り合い、何度も幽閉の憂き目に遭いながら、30年以上にわたる異例の院政を敷き続けた。しかし彼は、おそるべき記憶力をもつ一方、奇妙な振る舞いが目立ち、アスペルガー症候群だったという説もある。「平安最後の帝王」は賢帝だったのか、愚帝だったのか。その66年にわたる波瀾万丈の生涯を、新解釈を交えて読み解く。

登録情報

  • 新書: 223ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2012/1/28)
  • ISBN-10: 4344982460
  • ISBN-13: 978-4344982468
  • 発売日: 2012/1/28
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
「生まれながらにして異常なほど好奇心が強く、少年のように純粋で、わがままで、感情的な人であった...(中略)...市井の下賤の者たちとも積極的にまじわり、共に今様を歌い、祭りに興じ、笑い、そして泣いた」「何度も武士達に幽閉され、命の危険に直面した。しかしながら、不思議にもこの人は、己の権威を保ち続けたのである」。

後白河上皇について紹介した本。源氏と平家、貴族、僧侶達の様々な陰謀や駆け引きや工作や脅しや武力衝突が続く激動の時代の転換期において、様々な勢力との間でしたたかな政治力を発揮し、朝廷の権威を守り抜いて生きた様子が、その時代とともに描かれている。

保元の乱、平治の乱、源平の合戦など、歴史的な事件の説明については必ずしも本書に頼る必要はない一般的な内容ではあるが、この個性的な法皇の人間性について解説している部分はなかなか興味深く読めた。時々お忍びで出かけたり身分に固執せず人に接するため、大衆には人気があったらしい。また、いろいろな災いを崇徳上皇のたたりのせいだと考えていたという。

敵対する勢力の双方と関係を保つ平清盛のバランス感覚など、同じ時代を生きた人物達についての特徴について述べているところもある。また、この法皇も含めて男色は普通に行われていたなど、当時の風習についても触れられている。歴史の本によく資料として引用されることの多い当時の貴族の日記というのは必ずしもわれわれが考えるような私的なものではなく、様々な行事をどうしたかという記録を残すという大切な目的があったらしい。そういう重要な役目もある日記帳に、力ずくで満足させてくれた相手の実名入りで男色の様子を貴族が書き残した文章を紹介しているところもある。気持ちよかったんだねえ。。。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ともぱぱ 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
後白河法皇は、保元・平治の乱を切り抜け、平清盛、木曽義仲、源義経、源頼朝といった次々に現れる武士のリーダーとあるときは手を結び、あるときはその挑戦に敗れ、あるときは互いを戦わせて優勢な方に肩入れし、綱渡りのように政権を維持し、日本一の大天狗=老獪な君主というイメージが私にはあったが、著者は否定する。

では、後白河の本性は何か。一日中今様を歌う趣味人で、庶民や宋人との歓談を楽しみ、好奇心旺盛でどこへでも出かける。他方、人の好き嫌いが激しく、わがまま・感情的で、やるとなったら必ずやりとげるこだわりの強い人。常識外れの行動が多く、腹心からも暗主といわれるほど。

そういった後白河の性格分析、および平治の乱への後白河の関わりに関する新説は先行研究からの引用がベース。

では本書独自の特徴は何か? 第一は例えの上手さ。後白河=のび太、平清盛=ドラえもんだとし、後白河にとって清盛は困った時に泣きつくと夢を叶えてくれる存在だった、と両者の蜜月時代を説明する。ところが、後白河が僧兵の取り締まりを求めても動いてくれないことがあった。いわばドラえもんがジャイアンに味方するようなものであり、後白河のショックは大きく、両者の関係がぎくしゃくするきっかけになったとはわかりやすい。また、本書は後白河が生きた時代背景を述べる必要から、直接の関係はない平家物語の有名エピソードにも多数触れているが、平易な講談調で、義経はイケメンだったか等と脱線しつつ、一気に読ませる。

少年の心を持ったままの人間が政権を維持できた理由は何かを断言するのが第二の特徴。それは意識的か否かは不明として、庶民を泣かせないよう、都の安寧秩序を守ることを行動指針としたこと。なるほどと納得できる逸話が多い。

本書は、頼朝の征夷大将軍就任直前までの激動の歴史の旧時代側の不変の主役・後白河を詳しく知るのに役立つ。
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