正直なところ、半分くらいまではもう読むのは止めようかと思いました。
センセーショナルな冒頭の事件の後は、
ただただたくさんの刑事達が登場する上、
メインとなる連続殺人鬼の正体も全く見えず、著者の伝えたいことがよく分からなかったからです。
それが後半に入り、一人の人物が主人公らしくなった頃から、意外な展開となり、
あとはとんとん拍子にラストまで一気に読まされた感じです。
読み終えてみると、登場人物一人一人の書き分けが素晴らしいし、
謎解きの部分でも申し分ありません。
マイナス要素は前半の警察内部描写のくどさです。
最初から一人だけにスポットをあてて、
その他はあくまでも脇役であるという形をとっていたなら、
もっとスッキリした話になっていたのではないかと思います。
どうも船頭が多くて船が山に登ってしまった印象がぬぐえず、
☆三つの評価となってしまいました。
後半だけでしたら、4.5は付けられると思います。