『巷説百物語』シリーズ第三弾。
今作は、『続巷説百物語』から四十年以上経った明治が舞台。
個人的には又市の仕掛けもストーリーの面白さも前作『続巷説百物語』は完璧だと思っているので、舞台が変わるということもあり、読む前から少々心配だったのだが、やはり一つ一つの話の出来は前作の方が上で、読んでいる途中に考えることは前作の方が面白かったなあということだけだった。
が、ラストまで読むとその印象は一変。
斬新というわけでもなんでもないが、このシリーズは第一作の『巷説百物語』から始まって、今作までで一つの作品なのではないかと思うような、そんなラスト。
まだこの先『前巷説〜』や、最近連載が始まったばかりの『西巷説〜』があるが、時系列の関係からいっても、山岡百介の関わりからいっても、この三作品がひとまとまりなんだと思う。
最後の最後でガッカリさせられるものが多い中で、久しぶりにラストが気に入った作品。