この巻を購入するには、特に注意が必要です。
それはこのシリーズに何を求めるかで変わってきます。
「藤森里見を軸とした犬塚吉野が絡んでくる物語」を求めているのか。
または「藤森里見を中心とした、吉野やアズマ、生徒会長を中心とした生徒会の面々が織り成す騒動の物語」を求めるのか。
前者を求める読者の方は、購入しても問題ないでしょう。
藤森里見の過去が垣間見れる今作、吉野も要所で登場しますし楽しめるのではないかと。
ただ、後者を求める読者の方は、はっきり言って買わない方がいいです。
なぜなら、この作品には藤森里見と犬塚吉野以外、弥生坂高校の面々は一人も登場しません。
アズマも生徒会長も、みんなです。今までの設定ぶっ壊しです。
しかも過去の中学時代、それも舞台は西海中学の葛葉寮、当然登場人物は全て新キャラときてます。
「待ってて、藤森くん! 3」の「待ってて」の部分が今回完全に無意味ですし、なにより「3」と続編を予期させておいて全く関係ない話をぶっこんでくる著者の気がしれない。
一巻、二巻と積み上げてきたものを放棄する意図が一読者の私には理解できなかったし、こんな頼んでない中学編なんて内容を求めてもいなかった。
この著者に少しでも期待した自分が情けなくなってしまった…。