「親の敵!」そう叫びながら大治郎に切りかかった二人組の男。だが、人違いだと分かり
逃げ去ってしまう。「いったい誰と間違われたのだろうか?」気になった大治郎が調べて
みると、ひとりの男の思いがけない過去が浮かび上がってきた・・・。表題作「待ち伏せ」を
含む7編を収録。「剣客商売」シリーズ9
6編の中で一番印象に残ったのは「待ち伏せ」だった。「人違い」からある敵討ちを知り、
見過ごせなくなった大治郎。彼の正義感が、ひとりの男の醜い過去を暴きだしていく。
「人は見かけによらない。」そのことをあらためて考えさせられた。
「或る日の小兵衛」は秋山小兵衛のある一日の様子を描いたものだが、彼の若かりし頃も
描かれていて面白かった。小兵衛の意外な面が垣間見える。
「討たれ庄三郎」では、「身分」というものの理不尽さを感じた。罪をかぶった庄三郎に対し
哀れさを感じると同時に、「上の者は何をしても許されるのか!?」という憤りも感じた。
今回も期待を裏切らない面白さで、読後満足感を味わえた。そうそう、三冬に子供ができた!
ますますこれからが楽しみだ♪