現在も「皇国の守護者」などを執筆し、文章力と
表現力に定評のある方だけに、読んでいてもフィ
クションと言うことを忘れそうになるほど、迫真
の内容でした。
大戦の終盤から、1990年代までを見事に描き
切った名作で、全3巻で見事まとまっています。
日本だけでなく、アメリカやソ連(今や、なつか
しい単語になりましたが)など、様々な視点から
物語が展開し、読みごたえがあります。
またあちこちに意外なかたちで意外な人物が姿を
見せたり、私たちが知っている以外の姿を見せて
くれる点も、見逃すことができないでしょう。
日本を代表する歴史小説家として、不動の地位を
築いている方が陸上自衛隊の重鎮になっていたり、
SF作家として有名な方が、まったく違う役職に
ついていたりして、その演出の巧みさに感心させ
られます。
[大和]に関わっている主人公の兄が「守」で、
弟が「進」だったり、通信コールに「ロプロス」
「ロデム」「ギャラクティカ」などがあったり、
あちこちで筆者の「ニヤリ」とさせられる引用
も楽しめたりで、何回読んでも飽きません。