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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
重厚で壮大ですが、それだけでなく,
By a330 (関東地方南部) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 征途〈上〉衰亡の国 (徳間文庫) (文庫)
現在も「皇国の守護者」などを執筆し、文章力と表現力に定評のある方だけに、読んでいてもフィ クションと言うことを忘れそうになるほど、迫真 の内容でした。 大戦の終盤から、1990年代までを見事に描き 切った名作で、全3巻で見事まとまっています。 日本だけでなく、アメリカやソ連(今や、なつか しい単語になりましたが)など、様々な視点から 物語が展開し、読みごたえがあります。 またあちこちに意外なかたちで意外な人物が姿を 見せたり、私たちが知っている以外の姿を見せて くれる点も、見逃すことができないでしょう。 日本を代表する歴史小説家として、不動の地位を 築いている方が陸上自衛隊の重鎮になっていたり、 SF作家として有名な方が、まったく違う役職に ついていたりして、その演出の巧みさに感心させ られます。 [大和]に関わっている主人公の兄が「守」で、 弟が「進」だったり、通信コールに「ロプロス」 「ロデム」「ギャラクティカ」などがあったり、 あちこちで筆者の「ニヤリ」とさせられる引用 も楽しめたりで、何回読んでも飽きません。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
すっきりとまとまった良作,
By
レビュー対象商品: 征途〈上〉衰亡の国 (徳間文庫) (文庫)
伝え聞くところでは、この作品は当初予定ではもっと長い作品になる予定だったらしい。それが出版側の事情で短縮され、作者としては不本意な終わり方をしたのだそうだが、完成品を眺める限りでは、非常に上手くまとめたという感じがする。瓢箪からコマである。未来と過去が交互に繰り返されるプロットは大変効果的で、単純に時系列順で語るよりも、ずっと読者に親切な構成となっている。 イフは、「もしもレイテ沖で栗田艦隊が反転しなかったら」というオーソドックスなものである。日本は分断国家となって、冷戦の矢面に立たされる。これは朝鮮半島の日本版であって、まもなくおこるであろう、北朝鮮の体制崩壊をもシミュレーションしている。二重の意味で楽しめるたいへんお得な小説と言える。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
藤堂一族が活躍する壮大な架空戦記、上巻,
By
レビュー対象商品: 征途〈上〉衰亡の国 (徳間文庫) (文庫)
1995年8月15日、沖縄県嘉手納の宇宙港。「宇宙往還機」に海上自衛隊二等海佐の藤堂輝男が機長として乗っていました。 それを見守る彼の父、進は、輝男の祖父、明を思っていました。 明も、半世紀前、帝国海軍中佐としてレイテに進撃した海の人でした。 架空戦記3部作の上巻、分量は349ページ、4章構成で、所要は4時間程度です。 それぞれの文章では時刻と場所が明記されています。 またその内容も、実在の艦船や人物をモデルにし そのスペックや性格描写の緻密さもあいまって、物語に現実味と具体性を与えています。 「もし栗田艦隊がレイテで反転しなかったら」 ありがちな物語なんでしょうが、その具体性・正確性により、読むごとに先が気になります。 著者の戦記を他にも読みたいと思いました。 架空戦記が好きな方には、間違いなくおすすめの作品です。
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