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往生の物語 ―死の万華鏡『平家物語』 (集英社新書)
 
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往生の物語 ―死の万華鏡『平家物語』 (集英社新書) [新書]

林 望
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

全てが「死」に収束していくこの物語の主要登場人物を、その死の時点から逆照して考える。勇壮な死から不様な死まで様々な最期を見ていく時、現代人にも死に心の工夫を巡らすヒントを与えてくれる。

内容(「BOOK」データベースより)

『平家物語』は平家滅亡の物語であり、平家一門の「死に様」の物語ともいえる。清盛の地獄の死、宗盛の愚かしくも人間的な死、知盛の剛毅で潔い死、建礼門院のありがたい死…。著者は、この『平家物語』を空前絶後の「死(タナトス)」の大文学としてとらえ、その主要な登場人物11人の様々な最期から逆照した彼らの生きかたを「死への道筋」と見ることで、新しい面白さを発見していく。そして、私たち現代人にも、避け得ない「死」と向き合うための心の工夫のヒントを与えてくれるのである。

登録情報

  • 新書: 264ページ
  • 出版社: 集英社 (2000/6/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087200396
  • ISBN-13: 978-4087200393
  • 発売日: 2000/6/16
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 285,840位 (本のベストセラーを見る)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
『源氏物語』を「エロス」の文学とすれば、『平家物語』は「タナトス」の文学であると位置づけ、登場人物らの死を描いた部分に光を当ててそこからそれぞれの生き方を読み解く手法がとられている。これによって、平家の公達やそれに連なる女性たちの生涯がひとりの人間としての生き方として生き生きと浮かび上がって来る。そこには時代を超えて限りある世を生きる人間としての哀しみがストレートに伝わって来る1冊である。
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形式:新書
 「イギリスはおいしい」のリンボウ先生、実は国文学がご専門だとは知らずに手に取った一冊です。

 平家物語を「死」を意識した文学として鑑賞し直すことで、「人は死を前にすると弱い」ことをふまえ、現代にも通じる「生きること」へのヒントを与えてくれる作品でした。

 登場する11人の死に様はそれぞれあまりにも有名ですが、本作によって改めて気付かされた点がありました。

バカ殿様だけど家族思い。その思いが相反する行動に表れた宗盛と維盛。

王朝の文化的系譜を引き継ぐ忠度や重衡。 特に重衡に光源氏的色好みの役割が与えられていたところ。

壮絶な最期を遂げる二人の武将、知盛と教経。 大方情けない死に様を披露する登場人物の中にあって、その存在は一種の「救い」でもある。

建礼門院徳子は極楽往生のスター的存在。理想的な死を迎えることで物語を締めくくる。

 徳子の最終部分の記述にはアレ? と思うところがありますが、取り上げるテーマ部分の古典と現代語訳が併記されているので、全体的に読みやすい構成になっています。
引用されている古典は難しくないので是非原文を味わいつつ、リンボウ先生の情感がこもった現代語訳(意訳)は平家入門としてもおすすめです。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
死と人柄 2008/8/17
By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
 『平家物語』に登場する様々な人物たちの死に様を分析した本。
 取り上げられているのは、平清盛、平重盛、能登守教経、建礼門院、木曽義仲など11人。平家の人間が中心となっている。
 それぞれ、死へ至る流れから語り起こされ、やがて実際の死の場面へと至る。さらに、その分析から、どのような人間であったかが掘り起こされていき、家族との関係、物語における意味までが明らかになっていく。
 非常に面白い本であった。人物の人柄、物語内の位置づけがハッキリすることで、『平家物語』がまったく違う角度から見えてくる。語り口も巧みで、特に能登守教経についてなどは感動的でさえあった。
 ただ、前半はビックリするくらい面白いのだが、急速にパターン化していくのも事実。同時に、本当に正しいのかなあという疑いも・・。
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