表紙からすると百合漫画なのかと思いきや、意外に普通(笑)女子総合格闘技は現在もマイナー競技で、日本でファイトマネーのみで生活できている人は存在しない。そういう現実は作品に反映されていてよかったと思う。ユカとマユは基本的に別世界の人でお互いの世界に入り合うという展開はない。遊びでマユがユカに寝技で押さえ込まれて関節を極められて「格闘技って凄いんだ」という展開もない。マユはユカを「すごい」とは思っているが、具体的にどうすごいのかわかっている描写はない。ひたむきに努力している人なんてどの業界でも腐るほどいるであろうし・・・もう少しマユがユカをリスペクトする具体的な描写を描いて欲しかった。ひたむきに努力しているから尊敬するでは弱い。格闘技も漫画も評価されるのは結果だけであるから、なおさらである。巻末の藤井恵さんのインタビューは秀逸!!彼女の腹筋を見て格闘技を始めた人も多い。総合格闘技で世界レベルになるには柔道かレスリングでオリンピックに出てもおかしくない実力が必要であることがわかる。藤井さんも幼いころから柔道でコツコツ鍛えていたからあの体があるわけで、20歳から格闘技初めてもあんな体になることは至難であることもまた現実。私も20歳で総合格闘技を始めたのでよくわかる。男子の練習生でも格闘技エリートとそうでないものでは肉体に絶対的な違いがある。