新津きよみ、初めて読みました。
母と妹と暮らしていた長女・葉子はある日残忍な通り魔によって命を奪われる。一家を支え、結婚を約束した男性もいた葉子にとって、それはあまりに理不尽な「死」であった。
1年後の命日に彼女はある妊婦の体に憑依して、この世に戻ってくる。自分亡き後、家族や恋人はどうしているのか、この目で確かめたい、そして彼女が見た現実。体を借りた妊婦の人生をも背負う葉子。以来命日のたびに、違う人間の体を借りてこの世に戻ってくるように。
設定はすごく面白く、女性の心理も細やかに描かれています。次はどんな人間に憑くのか、1年後、家族はどうなっているのか、その興味もあってどんどんページが進みます。
しかしミステリーとしてもうひとひねり欲しかった。「もしや犯人は家族の誰か…?」なんて少し期待しただけに、ラストがあっさりで星3つです。