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彼女について (文春文庫)
 
 

彼女について (文春文庫) [文庫]

よしもと ばなな
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (23件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

由美子は、幼なじみのいとこ昇一とともに失われた過去を探す旅に出た。この世を柔らかくあたたかく包む魔法を描く書き下ろし長篇。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

由美子は久しぶりに会ったいとこの昇一と旅に出る。魔女だった母からかけられた呪いを解くために。両親の過去にまつわる忌まわしい記憶と、自分の存在を揺るがす真実と向き合うために。著者が自らの死生観を注ぎ込み、たとえ救いがなくてもきれいな感情を失わずに生きる一人の女の子を描く。暗い世界に小さな光をともす物語。

登録情報

  • 文庫: 225ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2011/6/10)
  • ISBN-10: 4167667061
  • ISBN-13: 978-4167667061
  • 発売日: 2011/6/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (23件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 105,743位 (本のベストセラーを見る)
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31 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
母親同士が双子の姉妹である、いとこ同士の由美子と昇一。
昇一は母親の遺言に従い、由美子のもとを訪ねたのをキッカケに、由美子は昔、遭遇した事件の影響で見失ってしまった自分を取り戻すべく、ゆかりの場所を訪ね、関係者に会いに行きます。
由美子の、曖昧な自分の記憶と戦いながらも、どこか淡々としているように感じさせる様子は、自分が受けた傷の大きさに、自分自身が気づいていない(正確には「忘れてしまっている」)ということなのでしょうか。
そんな由美子にただひたすら優しく寄り添う昇一。
そんな昇一に由美子は、時々毒づきながらも、心安らぐものを感じている。

このお話を読むときは、ストーリー展開を先読みせず、まずは目の前で繰り広げられる光景に自分の心を添わせるようにして読んでみることをお薦めします。
由美子と昇一の会話が中心となり物語は進んでいきますが、苦しみつつも由美子が昇一と過ごした数日間の中で、何気ない日常に包まれるような幸せを見出していくその様子を、まるで由美子になったつもりで読んでいかれることをお薦めします。
そうすると、ラスト、結末がわかったときの胸の締め付けられ度が格段に違ってくるのです。

このようなラストは正直な話、今まで読んだ他の本の中でも似たようなものを見たことはあります。
しかし、「人の心の揺らぎを単に言葉としてでなく、言葉によって「空気」を生み出し読み手に伝える力がある」よしもとさんの小説でこのラストが登場すると、その衝撃が他の小説以上に立体的に読み手の心に届いてくるのです。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
私は、よしもとばななさんの作品では、八チ公の最後の恋人、海のふた、みずうみ、ハゴロモなんかが好きですが、以上の作品がお好きな方はぜひ手にとって読んで頂きたいと思います。
小説を書きもしないのに生意気な事を言うようですが、あえて踏み込むことで一皮むけたような、そんな印象の作品です。
漠然と設定をぼかして始まる物語なので取っつきにくい印象があると思いますが、読み進むうちに
それらの輪郭がだんだん顕わにになっていきます。
過去に経験した事件によって途方もなく傷ついて、傷ついたことすら自覚出来なくなった少女が、その傷を見つめて再生していく物語です。
というふうに書くと、あ、いつものばななワールドかーと思われるかもしれませんが、今回はちょっと違っています。
賛否両論あるのかもしれませんが、私は好きです、大好きです。
日々の何気ない営みの中にこそ、この世の生命の喜びがある。
そういうことを再認識させて頂きました。
この本に感謝を捧げる言葉があるとしたら、やはりありがとうという言葉がふさわしいと思います。
この本が世にでるきっかけとなった事柄とそれを取り巻く方々と、なによりよしもとばななさんに
本当にありがとうございました。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 夢追い虫 トップ1000レビュアー
形式:単行本
ばななさんの世界観ってとっても独特なものだけど今回はちょっと違う。
今までのばななさんにはなかったような驚くような展開。いい意味で「らしくない」。
秘密がわかったあとの最後の数ページは涙がとまりませんでした。

「愛情」に包まれているという安心感。
由美子はいとこの昇一と、そして亡くなったおば様の愛に包まれ、心地よく数日間を過ごした。
その温かさと安らぎが読者にまで伝わってくるようで、とっても幸せで気持ちのいい空気の中、読むことができました。
幸せって特別なものじゃなく、当たり前の積み重ねによって得るものなのですね。
これに気づくと、一日一日を愛で、大切に生きようと思えます。
そして自分だけじゃなく、誰かの幸福をも祈って生きていこう。

世界を優しく温かい眼差しで見ていなければ、こんな美しく心があったかくなる文章はきっと書けない。
ばななさんの作品はストーリーだけでなく、一文一文を味わうのが楽しく幸せです。
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最近のカスタマーレビュー
あれ?
前に書いたレビュー消されてる?

...こちらは私的に、
よしもとばななさんの
著書の中で一番好きな... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: lora
心に残る小説ではあるけれど
絶賛するレビューが多いので、読んでみた。
アイディアは見事で、「はっ」とさせるどんでん返しも待っている。... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: FreshAir
切なくて暖かいラスト
どんでんがえしのラストを読み終わったあとは、そうだったのかと何箇所か何度も読み直しました。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: houtkief
何でこんなに評価が高いの?
☆×5の評価が多かったので、「そういえばよしもとばななの小説を最近読んでないな」と思い、文庫を買って読んでみましたが、... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: ルイ
生きる意味を考える小説
はじめて著者の本を読みました。
おそらく、読み手のバックグランドにより、受け止め方が変わる本ではないかと思います。... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: ちゃれんぢゃ〜
生きる希望を失くした人へ
おそらく、ついていけない人も多いことと思う。
「魂」「呪い」「幽霊」なんてばかばかしい、と思う人、「死にたい」なんて考えたこともない人・・・... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: 知美
読者は救われない物語
いや、凄い。久しぶりに救いの無い物語を読みました。一応主人公には最後に救済(のような物、自己完結的な)はあったけど。読み手としては「えっ?ちょっと、ちょっと待って... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: T君
生きることの痛みと甘さ
暫く会っていない、大好きな人が
私の後ろ暗い過去を過ごした辛い、でも懐かしい場所に
一緒に車で回ってくれて、... 続きを読む
投稿日: 2010/1/25 投稿者: say
みずみずしくて透き通るほどの透明感
よしもとばななさんの小説は
どうしてこんなに心があたたまるのだろうか?
はんなりしていて
やさしくて... 続きを読む
投稿日: 2009/11/18 投稿者: しかばねさん
せつなさが沁み込んでいく
普段、本の装丁はあまり気にしないのだけれど、読後に本を閉じた時に表紙を見て、はっとした。... 続きを読む
投稿日: 2009/9/18 投稿者: ピカール
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