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彼女について知ることのすべて (光文社文庫)
 
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彼女について知ることのすべて (光文社文庫) [文庫]

佐藤 正午
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

愛した女には愛人がいた。のっぴきならないしがらみの中で、ふたりは共謀して殺害計画を立てるが…。男は断念し、女は実行した。地方都市を舞台に描く、切なく乾いた恋。(解説・関口苑生)
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

その夜わたしは人を殺しに車を走らせていた。突然、停電のため暗闇が街を襲う。そして二時間後、事件はすでにわたし抜きで起こってしまっていた。―わたしは小学校の教員。愛した女には危険な愛人がいた。ふたりで殺害計画を企てるが…。男は約束を守れなかった。女は実行した。思いがけない結末。ふたりを待つ現実。切ない「思い」が胸を打つ傑作長編。

登録情報

  • 文庫: 461ページ
  • 出版社: 光文社 (2007/11/8)
  • ISBN-10: 433474334X
  • ISBN-13: 978-4334743345
  • 発売日: 2007/11/8
  • 商品の寸法: 15.2 x 11 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 158,487位 (本のベストセラーを見る)
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16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 過去に単行本と文庫で出版済みの作品だが、今回装いも新たに光文社文庫で帰ってきた。以前読後に頭の中に広がっていた雪の光景が、今回は表紙を飾っている。
 冒頭「人を殺しに」という言葉の入った一文で始まり、殺人事件に関わった主人公の話かと思わされるのだが、実際殺人事件よりも彼が関わった人々や彼のたどった道のりが展開されていく。目次を見てみれば「冬・春・夏・秋」と季節を順にめぐった1年の話のようであるが、実はその季節季節を数年生きてきたあれこれが入っていて、主人公が些細なことで過去を思い出し、また現在に戻るというような、実際生きていて過去を反芻し続ける日常のように綴られていくのである。
 地味に予定通りの人生を送ったかもしれない主人公が、ほんとうに些細なきっかけでどんどん人生の道を違えていく様子はあざやかで、誰にもどんなことにも些細な事が影響しているんだと思わされる。いつもと同じ日と思っても、噂話に行ってみた場所から始まる恋もあるかもしれないし、ほんの一瞬に決心したことが未来をつくるかもしれない。そんな人生の不思議を感じながら、主人公の思いを全編で感じ取れる小説だ。
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